私は、コンテナボックスでのメダカの飼育を推しています。
フィルターを使っての掃除よりも糞を直接除去の方が早いのと、酸素を無理やりに供給する為の水流で疲れさせるよりも、水面から取り込んだ酸素で充分だからです。
今回の記事では、水流がないために発生する油膜について語らせてください。
無濾過飼育と油膜
屋内ではほとんど水面の揺らぎがありませんので、固めの油膜が出来る事が多いです。
白いカスのような油膜になってしまうこともあります。
油膜の貼った水面にエサを落とすと、浮いているエサの周りの水面からは油膜がなくなります。
しかし、しばらくすると油膜は増えて水面を覆います。
無濾過水槽での油膜の発生原因
- 生物の粘液
- エサの成分
- 人間の皮脂
こんなところでしょう。
油膜が発生した水槽のデメリット
無濾過・無エアレーション水槽の場合ですが、濾過はともかく、水面が油膜でおおわれてしまうと、酸素の供給率がグンと下がります。
屋外であれば、風などが油膜をたたくので、エアレーションと同様の効果を得られますが、屋内はほぼ無風ですので、油膜が育ちやすい環境ともいえます。
また、見栄えが悪いのは当然として、それよりも水が臭くなりやすいように思います。
すなわち、水質の悪化とも思えます。
但し、当のメダカたちはよほどでない限りそんなに気にしてるようには思えません。
油膜の除去について
私は物理的に水ごと吸いこんで捨てていますので、換水にもなってちょうどいい。
しかし、針子水槽の場合は、針子を吸い込んでしまうので、注意が必要です。
youtubeでコメントをいただいて、ティッシュで油膜を吸うと良いと教えていただきました。実践したところ、水ごと抜くよりは水は減りませんし、手軽で良いですね。
しかし、針子水槽だとティッシュに針子がくっついて取れなくなります。
エアレーションで拡散させるというのも効果的ではあるが、美観としての効果でしかないように思います。つまり、油膜成分そのものは水に溶け込んでるだけのような…。
油膜をプラコップに集めていると白いカスのように固まりますので、油膜は厚くなる傾向にある事がわかります。石鹸カスのような感じ。
●水面にティッシュやキッチンペーパーを浮かべて吸い取る
工作による合理的な油膜の対処法
油膜として確認できるものは、水面にのみ発生しています。
なので、排水のみを目的としたオーバーフロー水槽にして、足し水をしながら物理的に濾し取れば、手間がかからないので良いのではないかな。
その際、スポイトなどでそのオーバーフロー用の穴にフンを捨てれば楽だと思います。
パーツ数は増えてしまうが、右のタイプのオーバーフローならば、糞の除去も楽になると思います。但し、屋内での飼育ですから、排水先には気を付けないといけません。まぁ手動での作業を減らすためだけなので、バケツでも相当楽になると思う。溢れないように気を付けてください。溢れても自己責任ですが。
屋外の場合は、飼育水自体は問題ないと思うが、糞をそのまま捨てるのは環境によろしくないと思いますので、そのような処理を排水溝などにしても良いのか、市に聞いてみてください。
自分の場合は、役人と話すのはめんどくさいので、屋外でこれをやる場合は、排水の途中にザルや網などに糞を貯めて、日光で乾かして燃やすゴミなどに捨てる方法を選びます。
いずれにせよ、無能なりに環境に配慮して、なるべく人の迷惑にならないように気を付けて暮らしております。
屋外水槽(NVBOXなど)でも油膜は出る
濃くなってしまったグリーンウォーターなどの”とろみ”の強い状態の水質の場合は特に油膜が出ます。
油膜は水底ではなく水面に出るので、オーバーフロー構造ではない場合は抜き取りがやや面倒ですが、対処方法は上記の方法と同じです。
排水先に問題がないのであれば、水槽を斜めにしてそのまま排水すると楽で良いです。一旦バケツなどに捨てると良いですよ。
まとめ
- いつかは油膜がでる
- 油膜が出たら換水する
- あまり気にしすぎない
私はむしろ、油膜が出る事によって『水を替えないとな』と思いますから、油膜が出たほうがありがたいとさえ思っています。
ただ、水を替える手間を別の事に費やしたいな~とは常々思います。