まえおき
原付スクーターに搭載しているメーターって、実際どのくらいの速度が出てるの?
筆者が普段乗り回しているジャイロXは原付エンジンですが、区分が違うため30km制限がないので公道の制限速度まで出して良い事になっています。
しかし、実際に公道を走っていると制限速度超過があたりまえで、少しでも遅いと無理に抜かれたりして恐怖を感じる場面もあります。
速度メーターにも60kmまでの表示があるのですが、しかし、60kmで走ってるとすげー煽られるんです。
もしかして、実際はめちゃくちゃ遅いんじゃないか?と思ったので検証します。
メーターの表示と実測のズレについて
いわゆるハッピーメーターと呼ばれる現象ですが、ハッピーメーターとは、実際の速度よりも高い速度を表示するメーターのことで、主に自動車やバイクのスピードメーターに使われる俗語です。
例えば、実測では50km/hなのが、走行中の車載メーターでは55km/hと表示されている場合があるのですが、その誤差こそが”ハッピーメーター”と呼ばれる理由です。
ハッピーメーターによる効果
ハッピーメーターは、運転者に速く走っている感覚を与えたり、燃費や加速性能を良く見せたりする効果があると言われています。
また、実際の走行速度よりも早く見せる事で、制限速度よりも少し遅く走っている事になり、結果として交通の安全が保たれることに繋がっています。
ハッピーメーターの事は覚えておこう
ハッピーメーターの事は知っていた方が良いですよ!
法律を守るためにメーター規準で減速をするが、実際のところの速度がわかってないと、速度違反なのか低速運転の迷惑車両になってしまってるのかの区別がつけられないという状況にもなってしまいます。
具体的には、法定速度以下で走っても違反にはならないが、道路を走行する際はなるべく周囲の状況に合わせる必要があり、そのためのメーターでもあるが、ハッピーメーター搭載の車両は実測がわからないから、速度超過に気づかない事もあります。
『この道は60km/hまでだから10km/hで走ってもいいだろ?』みたいな迷惑者もいたりしますが、スピードが遅すぎると周囲の車に危険を及ぼす可能性もあるので、安全で円滑な走行を心がけましょう。
筆者のジャイロXはGPSで計るとどーなんだろ?
ジャイロXは機械式メーター
ジャイロXのメーターは前輪に機械式メーターが入っています。
機械式ってのは、ようは歯車で、タイヤの回転をメーターに伝える物です。
メーターが動かない時の対処法
速度計が動かないときはケーブルの断線か、グリス切れを起こしてる可能性があります。私のジャイロXはフロント部分をディスクブレーキ化しており、リード(AF20,HF05)のフロントをそのまま移植してあるので、通常のジャイロのパーツとは違います。
リード足化したフロントホイールのケーブルの純正品番は[44830-GW2-010]です。
🧔『ジャイロベース越後屋さん、その件では教えてくださってありがとうございました!』
Thanks!:ジャイロベース越後屋 | リカープラザ越後屋
GPSメーター?
GPSのメーターは現在はそんなに珍しいものでもなく、特に地図アプリなどはそもそもGPS連動なので、オマケ機能的に速度表示もあったりする。
で、私の場合は普段使っているカメラの機能にGPSの連動というのがありますが、リアルタイムではなく、アプリで動画情報にGPSメーターを追加表示させることができます。
ちなみにこのカメラは、360度すべてを録画できるアクションカメラです。
私のはinsta360X2ですが、金額はほとんど変わらずに上位互換のinsta360X3が出ていますので、そちらをオススメします。360度カメラ、おもしろいですよ。
機械式メーターとGPSメーターを比較した動画
このカメラで撮ってGPSでの速度を表示させてみました。
以下にinsta360X2でメーターを撮った映像にGPSを表示させ、59秒ぽっちで終わるショート動画をアップしましたが、ショート動画は外部では見られないので、気になる方はクリック先のyoutubeでの閲覧をお願いしますm(__)m
URLはこちらです→ https://youtube.com/shorts/CpBnmGB_iPg
原付とハッピーメーターについての考察
原付はそもそも30km制限
ハッピーメーターは速度が速くなればなるほど誤差が広がるので、30km/hが最高速度の原付ではそもそもどうでも良い事なのでしょうけど、問題は、原付からミニカーなどの区分を変えたときに倍の60km/hを『出さないといけない場面』があると言う点でしょう。
原付の区分を変えたら制限が変わる
原付以外は『二段階右折をしてはならない』ので、右折時は右車線に合流せねばなりませんが、右車線を走ってる車って遅くても70km/hくらいで走ってますよね。
その場合、うなりをあげる原付エンジンで55km/h程度そこそこで70km/hほどで走ってる車の前に踊り出る事は不可能ですし、そこに命を賭ける理由なんぞなかろうとおもいますが…。
ジャイロライダーは気を付けてほしい
スピードが出ないのに合流しないといけない状態になるのは、だいたいがミニカー登録のジャイロ系。ミニカー登録は50cc未満に限定されるので、1ccたりともボアアップをしてはならんし、そもそも区分が違うだけで原付のエンジンって事は変わらんのです。
特に、どノーマルのキャノピーは車体重量に加え、風の抵抗も大きいのでスピードが出ない!って場面が多いですよね。
私は側車Xですが、基本的には大通りを避けて小道や裏道を行きます。
ついでにスピードの話
メーターを振り切ったとて
動画の途中でメーターを振り切るんですが、先ほどの写真の段階で誤差が+8もあるので、メーターゲージを見ると『ひょー!70km/hくらい出てるんじゃねえの!?』と思っていても実際はそーでもないし、車からすれば『チィ!こいつおっせーな!』と思われる程度の速度です。タイヤも吹っ飛んでいきそうだし、色々危険を覚えます。
スピードアップのコツ
カスタム関係の話題で多いのが、スピードアップについての話題ですよね。
引退した某プロライダーの受け売りではあるが、私も『確かにな~』と思った言葉があります。
『スピードアップを考えるなら、まずはライダーの軽量化を優先すべき』
確かに同車種での競技ならば、カスタムより体重を減らすのが先です。
軽量化の為に車体を10kgも減らしたところで、乗る人間が平均よりも10kgも太ってれば全く意味がない。むしろ、その10kgを落とせば平均よりも10kg軽いわけで…。
無駄をこそぎ落としてから、その人の体格や、環境にあったカスタムをしていくべきと、私は考えています。
そしてその状態をキープすれば、エンジン負荷も減って身体も健康。万歳。
とは言え、それはあくまでも同じ車種に乗る人たちの中で一番を目指すための話です。
カスタムの奥深さ
カスタムの奥深さは自己満による沼の深さに比例します。
120kgの体重がある人であっても、その人にあったマシンにカスタムすることもできます。
しかし、人と比べるなら対象であるその人と同じ条件にならなければ相当難しいので、相対評価ではなく絶対評価をすべきと思います。
絶対評価というのは、AとBを比べる事ではなく、Aが○かXかと見極める事です。
つまり、大事なのは、いかに環境に適しているか なのです。
なぜなら、登坂性能=加速性能を犠牲にして最高速を重視したところで、坂道や信号ばかりある住環境では全く意味がなく、その場合は、最高速は遅くとも坂道が苦じゃないマシンの方が圧倒的に良いですし結果的に早いです。
このような考えで仕上げていく事も、カスタムの一つです。
どんな場面であっても、正確なのは時間という概念のみです。
A点からB点までの到達時間がすなわち本当の意味での時速じゃないですか。
仮に数秒で100km/h出せるマシンでも、その数秒後にエンジンが止まってしまい、たかが1km先に行くのに1時間かかったら結局は時速1km/hです。
例えば、坂道ばかりの地域なのに坂道じゃ20km/hしかでないのであれば結果的に遅いので、平地で100km/h出ても意味がない。
逆に平地ばかりの地域でも、信号が多く、最高速に達するまで時間がかかるのでは遅いので、その場合は加速性能を優先すべきです。
このように、求める条件が人や環境によって違うのです。
そして、たとえ120km/h出たところで、日本の道路では所詮最大60km/h制限なんですよね…。
記事の締め
どんな条件でも60km/h出れば通常の運転に支障はありません。
様々な要因を踏まえた上で開発されたノーマル状態の乗り物は、万人に対しての平均的なベストバランスを重視しているので、ノーマル状態が最高地点でもあります。
とはいえ、それじゃ面白くないので、自分が乗るという前提で80km/hも出る原付ならノーマルよりもおもしろいよねぇって話で、この話は着地したいと思います。
結論としては、私がもっともよいと思うカスタムは、その人に合った性能でその人にしか出せないベストパフォーマンスをキチンと出力するのに、ほぼメンテナンス不要なマシンですが、やっぱりメンテナンスを怠ると壊れます。
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