まえおき
※追記※
2023年9月に数店舗を巡ってみましたが、ダイソーのスライダー式飼育ケースの販売を見かけてません。ちなみにダイソーでは別の300円の飼育ケースもあるのですが、こちらに関しては結論からすると300円の方ではなく500円の方をオススメします。
参照:ダイソーの飼育ケース(500円)とオプションの仕切り板(100円)がメダカの選別にチョーベンリ? - urakatahero”B”log
あるいは、こちらの記事が参考になれば幸いです。
参照:本当にオススメできる屋外飼育の為の税抜き100円のメダカ飼育容器3選 - urakatahero”B”log
追記:2024/04
ダイソーの店頭で再販されている事を確認しました。いつまであるかはわかりませんが、無くなり次第またしばらく購入できなくなると予想しています。
※以下執筆当時のまえおき※
筆者がダイソーを徘徊していたら、330円で水槽が売ってたのでついつい買ってしまいました。せっかくなので、購入したスライダー式飼育ケースの紹介と、使用感、飼育方法をブログ記事としてまとめます。
対象としては『なんか衝動的にメダカを手に入れてしまったけど、袋のままにしておくわけにもいかないよなぁ…そうだ、ダイソーでケースを買って飼育しよう』という方にオススメの記事となっています。
ダイソーのスライダー式飼育ケース
ダイソーのスライダー式飼育ケースについてですが、通常、このサイズの蓋つき飼育容器(水槽)を熱帯魚ショップなどで購入する場合、安くても1000円前後の価格なので、この商品はコスパに優れていると言えますが、しかし、メダカを飼育できる容器全体としてはコンテナBOXやバケツなどでの飼育も可能なので、総合的に安い!とは言い切れません。
とは言え、透明な飼育ケース(水槽)での飼育は、横見に優れているし上見も可能なので特にヒカリ体形やヒレナガのメダカの鑑賞に適していますし、流木や水草、水景用のアクセサリーなどを沈めてジオラマ的に楽しむ事もできます。
さて、この水槽の良いところは、以下の3点になります。
- 水槽として充分に機能する
- 蓋が付いているのでホコリが入りにくい
- スライド式なのでエサを与えやすい
上記の理由から、屋内飼育でのこの商品はオススメですが、メダカの屋内飼育は屋外飼育より難しいので、もう少し熟考する必要があります。
かといって、このくらいの小さい透明な水槽での屋外飼育は、容器が透明であるがゆえに寒暖による水温の変化が著しい為(真横から日光がダイレクトに差し込むなど)、極端に飼育が難しくなる傾向にあるので、屋外飼育での利用はオススメできません。
┏屋外での飼育に関してはこちら┓
屋外でメダカを飼育する様々な方法と最適な容器について - urakatahero”B”log
スライダー式飼育ケースのサイズとリッター数
幅:26.7cm/奥行:18.7cm/高さ:16.2cm
水量=幅×奥行×高さ ですので、26x18x16=7.5となり、正方形の場合の計算だと約7L入るのですが、この商品は逆台形状になっているので実際に入るのは5.5L程です。
リッター数に対して飼育できる数(メダカの場合およそ3~5匹程度)はともかくとして、水槽が大きい場合と小さい場合では、大きい方が溶存酸素量や水質悪化に対して融通が利き、小さいほどシビアになるのは仕方ありません。
例えば、メダカは1匹あたり1Lの水で飼育するのが良いと言われていますが、100Lの容器に100匹を飼育するのと、1Lの容器で1匹を飼育するのでは大きく変わってきます。10リットルの風呂に1人で入るのと、1000リットルの風呂に100人が入るのを想像してもらえたらわかりやすいかもです。
しかし、メダカは群れで生活するため、単独での飼育よりもグループでの飼育の方が長生きするので、最小は2Lで3匹と私は考えています。
一般的なメダカの飼育論であれば、この容器では最大5匹の飼育ができる事になりますが、20匹でも可能ではあります。
但し、適切な飼育数としては私のオススメはこの水槽なら4匹程で、メス3オス1がベストバランスです。オス2以上の場合、争いが起きてしまってどちらかが必ず負けるので、結局減ってしまいますから。
また、容器のサイズが大きければ大きいほどメダカも大きく綺麗に育ちます。
小さい容器で過密飼育を行えば、育ちも遅く体格も悪くなってしまうため、どんなに良血統であっても見栄えが悪くなる傾向にあります。
これらのことから、小さい水槽よりも大きい水槽の方がどうしても有利なので、沢山のメダカを水槽で買いたい!という場合は”60cm以上の水槽”を検討したほうが良いでしょう。
ダイソーのスライダー式飼育ケースの注意点
商品の透明ラベルを剥がす際に、テープの糊がプラケースに残ってしまいました。
ラベルを止めるテープが水槽本体に直に張り付いている為ですが、ライフハックがあるので問題ありません。
注意事項としては、陳列商品には深い傷がついてる物もありました。
また、スライドが固かったりゆるかったりと商品ごとにバラツキがある為、一つ一つを吟味して購入する事をオススメします。
ダイソーのスライダー式飼育ケースでメダカを飼う
1.透明な水を保つ為に赤玉土を入れます
今回は赤玉土ならなんでもいいと言う事の見本として、園芸用の赤玉土(1L)を購入しましたが、セリアではメダカ用の細かい赤玉土(0.7L)も販売されていますので、そちらが景観としてはオススメですが、大粒の方が水質的には安定感があります。
今回使用するのは0.4L程ですので、ダイソーのスライダー式飼育ケース用に購入するならセリアのメダカ用赤玉土を半分くらい使用するのが良いですよ。
また、赤玉土はホームセンターの園芸コーナーで10L300円程で販売されていまして、そちらの方が圧倒的に安いので、水槽の本数が多い場合はオススメです。
赤玉土のデメリット
赤玉土はつぶれると赤土になり、赤玉土が持つ最大のメリットである【多孔質】が失われてしまいます。赤土が飼育水に良いでのはなく、赤玉土が飼育水に良いのです。
\赤玉土のメリット/
赤玉土の入れ方
私の場合は、赤玉土を洗わずに手でつかんで投入していきますが、ザルなどに移して水をかけて細かな土を落としても良いです。
但し、揉み洗いや強い水流での線上は赤玉土を崩してしまうのでNGです。
2.ゆっくり水を注ぐ
水槽に赤玉土を投入したら、ビニール袋などを被せてからカルキを抜いた水を注ぎます。そうすることで赤玉土が潰れにくくなるのと、土が大げさに舞い上がらなくなりますが、それでも濁りますので、濁りが落ち着くまで待ちましょう。
ほっとけば綺麗な透明の水になりますが、濁りが消えるまで時間がかかります。
水槽の水に生体が入ってる容器を浮かべておくと水温が同じになり、リスクが少し減ります。
3.メダカの投入
本来、水槽の新規立ち上げでは2-3週間くらい水を放置して、すでに飼育している水を投入して水を作っておくのがベストですが、今回は5時間で生体を入れます。
これは突発的にメダカを飼育する状況になった場合を想定しているからです。
具体的には『なんか衝動的にメダカを手に入れてしまったけど、袋のままにしておくわけにもいかないよなぁ…そうだ、ダイソーでケースを買って飼育しよう』の場合です。
ちなみに私もこのパターンが結構あります。
なお、生体は自家製の改良メダカの雑種(F1)の稚魚を放流します。
参照:紅帝ラメx煌ラメの交配記録3[なんか真っ白のヤツがいる] - urakatahero”B”log
今は稚魚ですが、すぐに立派な成魚となってくれるはずです。
追記:2023年6月
1カ月が経過しました。
屋内から屋外へ移動し、赤玉土の効果を検証するために試しにグリーンウォーターを投入しましたが、グリーンウォーターは活性化せず、透明度をそれなりに保てています。
壁にコケがついてしまうのは仕方がないので、スクレーバーなどでこそぎ落とすなど手入れが必要です。
浮草は、小さいホテイ草です。
┏詳細はこちら┓
追記:2023年9月
8月の猛暑日を超えて安心していたのですが、気が付いたら全滅してしまいました。
連日の3方向からの直射日光による過熱や、ゲリラ豪雨の直撃による水質の極端な悪化が原因と断定しています。
メダカ達には申し訳ない事をしました。
これらを踏まえて記事本文を加筆訂正しました。
屋外飼育での利用は注意が必要です。
記事のまとめ
- ダイソーの330円の飼育ケースでのメダカの飼育は5匹ほどが良い
- スライド式のフタは埃の混入を防げて便利だけど蓋いらない
- 赤玉土は入れても入れなくてもどちらでも良いが導入がオススメ
- 余裕があれば前もって水を作っておくほうが良い
- 屋外飼育には不向き(環境的に厳しい)
- 水草やアクセサリーで自分の水槽世界を作りましょう!
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