あらすじ
『【業スー(業務スーパー)の焼き鳥がうまい・コスパ良い】と言われてるから炙ってみては?』と知人から言われ、これはようするに人柱になれと言う事でしょうな。
まぁ、確かに気になってはいたので試してみます。
私は、焼き鳥を食べる事に関してだけは並々ならぬ情熱と愛情と知見を抱いて生きているので、忖度なしのガチレビューをします。
うまいといいなぁ。
業務スーパーの【加熱済みもも串50本入】
名称:冷凍 鶏もも串
・焼き鳥には主にもも串を使用しますが、たまにムネ串もあります。
原材料名:鶏もも肉:しょうゆ(小麦・大豆を含む)、タピオカでん粉、砂糖、食塩/ポリリン酸Na、炭酸Na、重曹、酸味料
・タピオカでん粉は冷凍保存性、解凍安定性等の為に添加されてるようです。
購入時価格:1280円
・1280円÷50本=25.6円なので、1本あたり25.6円となります。
けどちょっと待って?
内容量:1100g=1.1kg
・内容量はたったの1.1kgですよ?
=100gあたり116円です。
原産国:中国
・現代では中国産も悪いモノではない事が多いので、産地はあまり気にしていませんが、中国産鳥モモ肉で116円はちょっと高いです。
相場としては南米産でだいたい90~120円程で、国産なら130~200円等です。
輸入者:神戸物産
・神戸物産は、業務スーパーや、スイーツと焼き肉の食べ放題で最近話題のプレミアムカルビの経営をしています。
特徴:冷凍加工食品である事から、便利に食卓を彩れる。
- スチーム加熱処理した後に個別で冷凍してる為1本ずつ分離されており、解凍して焼くだけで食べる事ができる。
- 1本あたり約26円という価格で焼き鳥が食べられる。
- 味付けがされていない為、自由な味付けを楽しむことができる。
業務スーパーの冷凍焼き鳥を開封
この白さはスチーム処理をしてるためなのでしょうか、なんだか鶏ムネよりも白いのですが…。
串1本(焼き鳥1本)が小さくて短いので、炙りや2では厳しそうですね…。
それとかなり霜が降りていたので、炙りやでやる場合はそれなりに解凍をしてからの方が良さそうです。
冷蔵庫で解凍せよと記載されていますが、私は40分程の自然解凍にしました。
拡大してみてみよう
一本あたりの串の短さと脂の多さと肉の少なさ(身の小ささ)が気になります。
『これ、コスパ悪くないか?』
まぁ…でも…まぁ、問題は味ですよね。
皆が美味しい!最高だ!と喧伝してるので、見た目はともかく、おいしいはず。
iwataniの炙りや2で炙る
カセットガス炉ばた焼器 炙りやII | |
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楽天市場 | |
ヨドバシ | |
ガスの炎で輻射板を赤熱させ、輻射板から放射される輻射熱で焼くため、むらなくおいしく焼き上げます。 |
炙りやで炙るだけですけれども、このモモ肉は脂が多くくどい為、かなり脂を落とした方が良いのですが、3本で2本くらいの量が妥当なところを、無理に本数を増やししているので時間がかかります。
炙っているとガンガン脂が落ちていき、煙がもくもくと上がります。
味の感想
鳥もも串と言うよりは鳥アブラ串ですし、タピオカでん粉でコーティングされているせいか、なんだかもちゃもちゃとした感触で、正直まったくうまくない。
美味いかマズイかの二択なら『マズイ』と答えるしかないです。
これで1.1kg1280円なのでは、コスパが良いとはどの角度から見ても言えません。
ぶっちゃけ、コレをオススメしている人のレビューは何一つ信用できないし、なんでもオススメしてくる人の文章なんて読む価値がないです。
焼き鳥のコスパというのは本数に対しての価格ではなくキロ数に対しての味と価格なので、1kg1000円程度の南米産鳥モモ肉を切って串に刺した方がよほどコスパが良いですし、なにより美味しいのでオススメです。
私は、焼き鳥には特にこだわりがあり、リスペクトもあるものですから、せっかく『うまい!安い!最高!』と評判の業スーの冷凍焼き鳥を買ったのだから絶対にうまい食べ方で食べたいんです。
他の人と比べて私の味覚がおかしいとしても、私が『うまい!安い!最高!』と思わないといけないんです。
でもこれ、正当に食べるとどうしてもうまくない。
どうしたらおいしく食べれるのか考えてマニュアル化しました。
タレ壺が必須です。
冷凍鶏もも串をおいしく食べる方法
業務スーパーの冷凍鶏もも串(50本入り)は、一度焼きでは”もにょもにょ”しておいしくない(しかも胃もたれもする)ので、軽く炙り焼きをしたらタレ壺に漬けて一度冷まし、食べる直前に二度焼きをしてカリカリにするとそれなりに食べれるようになりました。
手順はこうです。
- 多少焦げがつく程度に炙る
- タレ壺に漬ける
- 別の皿に移す
- 1.2を繰り返す
- 3のタレ焼きを再度炙る
炙りやきの際の注意点
別途、L字アングルや焼き台があると便利です。
なお、業務スーパーで販売されているこのパッケージの焼き鳥を直に網の上で焼くと、脂が網にこびりついて串からはがれおちて身ごと落下するので、やめたほうがいいです。
とにかく脂がすごいので、炙りや2の後処理も大変です。
その他の注意点としては、50本を炙るとガスボンベを1本~2本消費します。
それと、焼き上がりは更に小さくなるので1本あたりの量がとても少なく、すぐになくなってしまうので満足感も薄いです。
忖度なしのまとめ
『これが30本なら安いけど、50本なら高い』
- 一本あたりの量が少ない
- 串が短いので焼きにくい
- コスパは全然よくない
- 脂ばっかりでうまくない
- 串に刺す手間が要らないのは良い
- 寄せ集めのような身の少なさが最悪
確かに、業務スーパーの利点は【圧倒的なコスパ】ですが、しかし、コスパと言うのは近年では【ただ安いだけの物】や【お得感がありそうな物】をさすことが多くなってしまったのかもしれません。
実際に、焼き鳥50本が1300円で買える!と聞けばコスパが良いように聞こえますが、この冷凍鶏もも串は、仕入れるのが難しい程の脂だらけの鶏肉の破片1.1kgを50本の串に刺してスチーム加熱をして冷凍しただけの商品ですので、むしろ高いです。
無責任な憶測ですけど、別の商品の余った部位だと思います。
また、結果的に、生肉から焼くのと同程度の時間がかかりますので、スチーム加熱は必要ないので、これはメーカー側の輸送のコスパの為です。
これらの事から、1kg1000円程の外国産の鶏肉と100均の串で総合的に比べると、自分で串に刺して焼いた方が安くてうまくて早いと言い切れます。
内訳ですが、解凍している時間で串刺しを終わえてシャワーが浴びれます。
この場合のコスパは【本数じゃなくてグラム数と作業効率とうまさ】ですので、脂ばっかりの鶏肉を1000円出して買うのは私には無駄に思えます。
全くもってオススメはできません。
文化祭などで販売をしようと考えているのであれば、ぼったくっても1本30円。まぁあんまりまともに焼き鳥を食べた事がない人なら「こんなもんだろ」って感じで食べれます。あとは慣れですが、しかし、カリカリにするためには手間がかかるので、やっぱりオススメしません。しょうもない商売を覚えるだけ。
但し、あくまでも私の味覚での評価であって、実際、甥っ子や妹にカリカリに焼いた焼き鳥を渡したら、甥っ子はうまいうまいと食べていましたので、子供のオヤツには良さそうです。
しかし、カリカリにするまでめっちゃ時間かかる上に、タレを舐めているだけの状態になります。
しかも、普通の焼き鳥と比べると、お肉よりも脂やでんぷん質が多いのでヘルシーではないです。
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