あらすじ
『そろそろ草むしりしなきゃな~』と池を見ていたら、たくさんエビが居ました。無事に越冬してくれたよかったと思ったのもつい先日の事。いつの間にやら抱卵し、稚エビが育っているようです。育ってもらいたいと思い、岩石や流木などのレイアウトを組み直して、隠れ家を増やしました。
今回の記事は抱卵したミナミヌマエビと子エビについてです。よろしくお願いします。
ミナミヌマエビについて
ミナミヌマエビ(南沼蝦)はカワリヌマエビ属の淡水エビです。
せわしなく泳いでいたかと思えばじっとしてツマツマと何かを啄ばむ様子は見ていて飽きません。何を啄ばんでいるのか?
それは、コケ類や残餌、または生物の死骸などです。
ミナミヌマエビは食欲が旺盛な為、水槽の掃除屋さんとしてメダカやオトシンなどの小型魚と共に飼育されることが多いですよね。
しかし、気を付けなければならないのは、エサ不足です。ヌマエビ(チェリーやビーも含む)は、繁殖力が高く増えやすいので、コケなどのエサが足りなくなる場合があります。また、水槽の新規立ち上げ時はコケがほぼ無いので、エサ不足になります。
その場合は、茹でたブロッコリーの芯や茹でたほうれん草や昆布など、食卓で余ってしまった野菜を茹でてから与えると喜んで群がってきます。但し、無農薬であることや、調味料のついてない物など、与える食材には注意してください。また、食べ残された野菜は腐敗が早いので早々に取り除かないと水質が悪化します。
エビの専用エサも販売されていますが、メダカとの混泳であれば落下したメダカのエサを食べたりコケを食べたりしているので不要に思います。
抱卵しているミナミヌマエビ
池を眺めていたら視界の隅に居たので、プラカップで掬って写真を撮りました。苦労のかいあって結構見やすい!是非、眺めていってください。
抱卵とは、卵を抱きかかえるように、あるいは、お腹にくっついてる様子の事です。抱卵の条件は【成体のオスとメスが居る事】【隠れられる場所がある事】【エサが豊富】【春の陽気】です。水質の安定が必要とも思うんですけど、換水後に抱卵する事も多いので、安定した水質と言うとちょっと違うかな?と思います。と言うのも、自然界では雪解け水が流れ込むのは春の予兆であると、私はそう考えています。
換水後に脱皮する事も多く、また、メスが脱皮をするときにフェロモンを放つようで、それにつられて交尾⇒産卵に至るなど、綺麗な水である事が重要なのかもしれません。
抱卵したメスは、定期的に足を巧みに使って卵に水をかけます。水中にいるので水をかけると言うのもなんか変ですが、卵を動かしたりしながら新鮮な水をおくっているようです。
孵化するまでの期間は約2週間から4週間と言われています。この期間中に卵を落としてしまったり、脱皮をしてしまいその際に卵を捨ててしまったりすることがありますので、急激な水替えなどをしないように気を付ける必要があります。
無事に孵化できたら蟻よりも小さいのに大人のエビと同じ姿をした小さなエビたちが『ウホー!』『ワーイ!』とはしゃぎまわっていたりしていてとても可愛いです。
私が、エビの飼育で最も癒される瞬間は小さなエビを見てる時です。
自家産ミナミヌマエビ
プラ池を眺めていると、内壁を時計回りにグルグルと回っていました。ざっと数えただけで50匹はいました、いつのまに…。
画像の茶色い塊は大粒赤玉土で、エビのサイズは2mm程。自家産のミナミヌマエビです。このエビの親は、以下の動画でプラ池に投入されたエビです。懐かしいですね!
その他のヌマエビ
うちでの飼育はミナミヌマエビのみですが、せっかくなので他のヌマエビについても書きます。
ヤマトヌマエビ
ミナミヌマエビよりも二回りほど大きいエビです。淡水エビですが稚エビの育成には汽水が必要で抱卵しても淡水では孵化しないなど手間がかかりますが、逆に言えば増えない事で安定した飼育が出来るともいえます。
チェリーシュリンプ
ミナミヌマエビ同様、カワリヌマエビ属の淡水エビで色名+チェリーシュリンプと呼ばれます。例えば、レッドチェリーシュリンプやイエローチェリーシュリンプなど。
様々な色のチェリーシュリンプがおり、色が違うだけなので交配可能ですが、交雑を行うと最終的にミナミヌマエビのような色になっていくようですので、色別の飼育が良いと私は思います。
ルリーシュリンプ
チェリーシュリンプの改良品種です。
ビーシュリンプ
ミナミヌマエビの近縁のヒメヌマエビ属の淡水エビで、レッドビーシュリンプが有名です。他には、ブラックビーシュリンプや、ニュービーシュリンプなど色々います。
ミナミヌマエビよりも飼育が少し難しいのですが、2色の色が華やかです。色の出方でグレードが決まり、模様別に名前があったりもします。例えば白地に赤い丸が1つある模様のレッドビーは日の丸と呼ばれています。
まとめ
- ヌマエビは何かを1日中食べている
- ヌマエビは茹でた野菜を好んで食べる
- 稚エビでもしっかりエビの形をしている
- 水替えによって脱皮を促され、脱皮によって交配が行われる事も多い
- しかし、脱皮不全で死んでしまう可能性もある
- 色々な種類のヌマエビが居て、いずれも水槽の掃除屋として活躍する
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