酒屋に擬態した秘密基地
タイ人・インドネシア人・スリランカ人や有名なDJまでもが来店する、昭和のまま置き去りにされたかのような風体の酒屋さんにお邪魔してきました。店主の意向としては「体調がすぐれないし継ぐ者もいないから、そう遠くないうちに店じまいする」との事と、常連客や筆者の意思的にも「流行ってほしくない」という、通常のお店に対する真逆の価値観から、記憶に残す程度という条件下において記事の執筆に強引にかつ、渋々許諾してもらいました。従って、場所や店名の記載は行いません。
異世界に迷い込んだ系のショートストーリーだと思ってください。丁度、独白じみた文章を書きたかった頃合いでした。
なお、ブログ記事にする予定がなかったため、主観写真のみとなります。
昭和の酒屋にて
どう見ても昭和のまま取り残された商店街の酒屋にやってきたが、酒が欲しいわけではない。いや、酒は好きで稀に飲んでいるし、決して詳しくはないが、飲み方はわかっているつもりだ。だが、酒には用が無い。
どうやらこの店は、ちょっと変わった店のようで、なんでも世界各国の「ケムリ」が集まってくると言う。違法な物なのかどうかは入店しなければわかるまい。
酒瓶とTシャツと帽子が並ぶ店
2/3の蛍光灯が取り付けられておらず、店内は薄暗く、どことなくサイバーパンクな雰囲気を醸し出していた。しかも、カウンターの上の蛍光灯は切れかかっているため、定期的に点滅している。
「やべぇとこに来てしまった」
それが俺の率直な感想だ。
先客が居た。
彼は薄暗い店内で黒いサングラスをかけていてハードボイルドな感じがしたが、どことなくつくば近郊の雰囲気を持っていた。
彼にはいずれまた会うと、俺の魂が告げているのを感じる。
しかし、彼からしても、2サイクルの太いサウンドを奏でてノーヘルでやってきた俺を「やべぇのが来た」と思ったようにも思う。うむ。
まるで、乾き物や乾き者しかないスナックで居合わせたかのような類友感を感じた次第だ。もちろん、店主にもだ。
ガラスボングがたくさんあった
ボングと言うのは、水をフィルターとして使用するパイプ、いわゆる水パイプと呼ばれるもので、水と氷を使用する物をアイシングバブルやアイスボングなどと呼ぶ。今の時代、これだけの物を取り扱っている店はなかなか見ない。
それよりも、RAWのネオンサインが大きくてすごいなァ。
奥に見えるのはシャグだ。GOLDEN KAGAYAKI の缶じゃない漢字だらけのシャグもあった。これはネットでも見たことがないものだ。さらには、激レアすぎるインドネシアの本気で見たことが無い物があった。
東南アジア系の来客がとても多く、彼らは故郷の味を求めてやってきているのかもしれない。店主は彼らに惜しむことなくサンプルたばこを渡しており、地域で頼られている感じがした。彼らと店主との会話を聞いていたが、全くの差別感がない事を感じた。愛煙家は世界共通の友であり、嫌煙家も世界共通の友だと再認識したのだった。
そして、それぞれは相いれようがないと感じるが、人と人、ヒューマン&ヒューマンであると、筆者は思っている。
再度伝えるが、酒屋である。
再度伝えるが、ここは酒屋であり、年代物のブランデーなどがこっそり置かれていたりもするから侮れない。
この異世界のような空間を大切に思っている常連客は多いようで、数時間をかけて遠方からわざわざ訪れるとのこと。納得である。
店主とシャグ談義に花が咲き、数時間が経過していた。
話を伺っていると、どうやら店主は身体を壊してしまって以来、ケムリを吸えない身体になってしまったと嘆いていたが、youtubeのレビューなどで最新情報を勉強し、しっかりと解釈してお客さんに伝えているという。
当ブログの認知度もなかなか育っていると実感せざるを得ない程に、シャグ記事の広告ブロック数が日々増えているので、いつかはこのブログのシャグレビューも読まれるだろう。(いやね、もう本当にシャグ記事がブロックされまくってて、本当にツライ)
しかし、ブロックされてるからと言ってやめる理由にはならないので、これからもできるだけ細かく、そして丁寧に記していかねばならないなァと反省しつつ、引き続き勉強を続けようと思う。
執筆後記
とても恰好良い店でした。つくづく、筆者がフラっと入るお店は良いお店が多いなぁと感じます。残念なことに遠くないうちに店をたたむと仰っていましたが、少しでも長く続けて欲しいです。それはつまり、少しでも長く元気で居てもらいたいという事です。
こちらのお店も良いお店
●【メダカ屋探訪記】知られざる店千葉県関宿-メダカベース- urakatahero“B”log
●【メダカ屋探訪記】埼玉杉戸-夢ひろメダカさんでメダカの勉強をしてきました! - urakatahero“B”log
●遠野市観光協会発行のカッパ捕獲許可証を取得!かっぱ淵での釣り体験を熱く語ります【写真満載】 - urakatahero“B”log