カッパ捕獲許可証を得る
あらすじ
激安夜行バス”キラキラ号”に乗って大宮から盛岡にやってきた筆者がその足で向かった先は、盛岡駅からJR釜石線で125分程の場所にある遠野駅なのだった。
遠野市観光協会に行くぞ!
東京とはまるで違う空模様と、最近では見なくなったクラウンタクシーが昭和レトロ・平成レトロな雰囲気を醸し出していて、ノスタルヂィに浸れました。
写真には写っていませんが、遠野市観光協会の裏手には公衆トイレと駐車場があり、駐車場は遠野市観光協会で買い物をすれば1時間無料です。
長い髪が北風に煽られている女性の像の背後に控えるのは、遠野市観光協会で、こちらではいわゆる”カッパ免許”と呼ばれるカッパ捕獲の許可証を得る事ができます。
もちろん、カッパ捕獲許可証の発行だけではなく、カッパにまつわるお土産なども豊富に取り揃えておりましたので、遠野市観光協会の方に承諾を得て写真をガッツリ撮ってきました!
是非、ゆっくりと写真を眺めつつ記事をずずずいと読み進めて行ってください。
正面入り口を入ってすぐ左手側にスタンプラリーがありました。座敷童や河童のイラストが可愛いので、ついつい全部押してしまいました。地元でも観光地でも、なんだかスルーしがちなのですが良い思い出になりますので、是非こういうのを見かけたら押してみてください。なんだか楽しくなれますよ!
近年は御朱印のようにスタンプラリーを集めている方も増えているようで、筆者も一言添えられるスタンプ帳(参照:amazon)を持っておくといいなぁと思いました。
念願のカッパ免許を取得!
カッパ捕獲許可証は二種類あり、即日発行の許可証は200円で”申請”することができますが、せっかくなので遠野観光協会に訪れないと発行できないこちらの写真入りのタイプを930円で”申請”した方が、気分が盛り上がりますよ。
~許可証を得るための流れ~
遠野市観光協会さんの”役所みたいな受付”で申請書類を提出し、遠野市観光協会の方に写真を撮って頂くと後日(4-5日ほど)郵送で自宅に許可証が届きます。
という事で、筆者(Urakata Hero)の本名や住所や素顔がバレてしまう事態になりましたが、無事にカッパを捕獲する許可を得る事ができました。
なお、筆者のように素性がバレるのが嫌な方は、偽名・偽住所・覆面でも許可証を発行していただけます。
写真撮影時、遠野市観光協会の方と楽しいおしゃべりをさせていただいたところ、宣伝を依頼されたので、月間PV2万を超えて今に月間PVが3万に届きそうなこのブログ”urakatahero”B”log”で遠野を記事にすると口約束をしました。
主にはSNSで拡散してもらいたいとの事でしたが、一瞬のバズに賭けるSNSよりも、このブログなら年間あたり数十万人の全国の人に読んでもらえるはずです。
とは言え、対価は観光協会の方々の笑顔と、楽しいおしゃべりの時間以外には何ももらっていないので、ステマでもなんでもありません。
ただの男同士の友情物語です。(これ、今の時代はこういう文脈で物事を書く場合は、ステマでないと明示しないといけないようですね…)
カッパ捕獲許可証について
許可証はステップアップ方式で毎年更新するとキュウリが増えて許可証の色が変わり、5年後にはゴールドになって、殿堂入りです。
カッパ捕獲許可証がゴールドになると、遠野市観光協会の売店レジで提示すると5%の割引というゴールド待遇を受ける事ができますが、ゴールド待遇よりも、カッパ捕獲ゴールド許可証に価値がありますよね。当然筆者もめちゃ欲しいけど更新を忘れそう…なお、失効後6カ月は特別に有効だそうです。冬の遠野は本当に厳しいので、冬季に行ける観光客は少ないからでしょうね。
カッパを捕獲する為の厳格なルール
カッパを捕獲するには、カッパを傷つけない為の明確なルールが定められており、しっかりとカッパの生体を熟知し、捕獲して良いカッパと捕獲してはいけないカッパの見分けがつけられるカッパ捕獲の許可を得た人物でないとなりません。
具体的には以下の7か条となります。
- カッパは生け捕りにし、傷をつけないで捕まえること。
- 頭の皿を傷つけず、皿の中の水をこぼさないで捕まえること。
- 捕獲場所はカッパ淵に限ること。
- 捕まえるカッパは、真っ赤な顔と大きな口であること。
- 金具を使った道具でカッパを捕まえないこと。
- 餌は新鮮な野菜を使って捕まえること。
- 捕まえたときには、観光協会の承認を得ること。
カッパ捕獲の許可を得たカッパ捕獲のプロ(初心者)の私から皆さんに言える事は「カッパを発見した際は自らで捕まえようとせず、付近のカッパ捕獲許可を得ている人に頼る事」ですが、やっぱり手柄は自分の物にしたいじゃないですか!
ですので、かっぱ淵へ行く際はカッパ捕獲の許可を得てから向かうのが正解です。
遠野観光協会で販売されているお土産はカッパだらけ
見渡す限りカッパですが、可愛い系のカッパが大量に揃っていますので、カッパ好きの方にはたまらないスポットとなっています。
もちろん、写真に全て収まっていません。
DONNA FELICEは滋賀県近江八幡の村田屋さんのブランドで、ガーデニング小物の”傘をさしたブリキのカエル”で有名な会社です。結構なレア物ですよ!
ココアピーナッツで出来ている遠野カッパの鼻くそ、1笑い欲しくて甥たちに買おうと思っていたのに写真を撮った謎の満足感からついつい忘れてしまった事が悔やまれます。欲しかったわぁ。
まぁどこでも売ってるだろうとタカをくくっていたのもいけなくて、盛岡の駅などでも探したのですが、どうしても見つかりませんでした…。
ご存じですか?ご当地ベア
ご当地ベアは日本全国の「ご当地」で会うことのできるくまのぬいぐるみです。地域ごとの名物をモチーフにしているのが特徴で、地域ごとに異なるデザインのご当地ベアが存在します。2012年に栃木ストロベアが誕生したことをきっかけに、以降続々と全国へ広がっていきました。各地の駅・高速道路・空港などの交通機関、観光地やテーマパークのお土産店、ホテルなどの宿泊施設で出会えます。
引用元:リゾート テーマパーク グッズのリーディングカンパニー 株式会社 FUJISEYホームページ | ご当地ベアとは
ご当地ベアは観光の楽しみの1つですが、しかし、発売当初より値上がりしており、1体3300円となかなかの高級品になりつつありますし、転売ヤーのせいで入手が難しくなりつつあります…。岩手のご当地ベアはカッパです!KAWAII!!
遠野市観光協会の場所や営業時間について
【遠野市観光協会】
〒028-0522 岩手県遠野市新穀町5−8
営業時間|8時30分~17時30分
定休日|年末年始
公式ホームページ:https://tonojikan.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/tonojikan/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/tonokankou
カッパ淵で河童釣りをするぜィ
カッパ捕獲の達人の竿がカッパ淵に設置されてありましたが、カッパ捕獲の達人が留守だったようなので、その隙にそっと触れずに握ってるような感じで撮影しました。
この竿はおそらく、カッパ捕獲の達人によって完璧な位置で固定されている為、素人が迂闊に触ると大変な事になると予想されますし、達人の私物なので触らないでください。私のように触れずに握ってる感じでこっそり撮影しましょう。
カッパ釣り用の竿はエサ付き無料でレンタルできますが、カッパの捕獲は許可制となっていますので、許可証の無い方のカッパの捕獲は危険ですのでおやめください。
かっぱ淵の水が綺麗
ゆるやかに、しかし、確実に、上流から下流へと流れていく透明な川。
触れてみると冷たく、しかし、柔らかさを感じる水は、都会に近いド田舎でメダカを育てて生きている私にとっては羨ましい限りです。
最も価値のあるものは、水と空気であることを再確認しましたが、カッパを捕まえられませんでした。私自身がきゅうりを苦手としているからかもしれません。
かっぱを釣るコツ!?
お堂にある記念ノートをペラペラとめくると、熊本の人のメモに新しいきゅうりを使用して釣れた事や、ズッキーニの方が食いつきが良かった事が記されていました。
ズッキーニこそ持ってきていればあるいは釣れたのかもしれませんが、早く言ってよね!熊本の人!
私も書置きを残しましたので、是非探してみてください。
観光記念ノートが置いてある場所は、かっぱ淵のカッパ捕獲の達人の竿の横のお堂で、青いカッパ像が目印です。
常堅寺を見尽くす
カッパ淵へ行くには常堅寺を通って行く必要があります。山門には阿吽の仁王がにらみを利かせているのですが、この仁王、ちょっと変わっていて、変なやや変わった顔をしていました。様々な仁王を見てないとわからないと思いますが、仏像好きな方は是非見に行ってください。
さっと通り抜けてしまいがちな山門ですが、立ち止まって上を見てみると、様々な彫刻(彫り物)を見る事ができます。
埃を落としてステインを塗ってあげたくなりますが、風化していく物の美しさもありますよね。
このように、山門を通る際は立ち止まって天井を見てみるのも面白いものです。
常堅寺と言えばかっぱの狛犬
私は実は、狛犬やシーサーなどの唐獅子系が好きで、こちらのかっぱの狛犬はどうしても見たかった物の1つです。
遠野の常堅寺のかっぱの狛犬は、頭部がくぼみになっており小銭が入っていました。そのせいか銅やアルミが溶け出して流れてしまって像の表面が白華してしまっているのかもしれません。
カッパの狛犬はかなり珍しく、他には愛媛の若宮神社にあるとの事です。
かっぱの狛犬が守っているのは何だろな?
十王で最も有名な王様は閻魔王ですが、実は十尊おられます。
十王とは、没した後、七日ごとにそれぞれ秦広王(初七日)・初江王(十四日)・宋帝王(二十一日)・五官王(二十八日)・閻魔王(三十五日)・変成王(四十二日)・泰山王(四十九日)の順番で一回ずつ審理を担当する。七回の審理で決まらない場合は、追加の審理が三回、平等王(百ヶ日忌)・都市王(一周忌)・五道転輪王(三回忌)となる。
ちなみに、私の推しは閻魔王(ヤマラージャ)で、その正体(化身)は地蔵菩薩とされています。ちなみに、日本では閻魔信仰という閻魔の推し活が活発な時代があったので、閻魔堂という聖地がチラホラあります。
私としては、思いがけない閻魔様との出会いにテン上げMAXでした。
体育座りのかっぱ(遠野カッパ)
このカッパ、どっかで見たな…あ!遠野市観光協会の売店だ!(お手数ですが、上にズズズっと戻ってみてみてください。売られています!)
カッパ淵の場所は常堅寺の裏の小川
入山可能な時間は9:00~16:00ですが、暖かいお昼に訪れるのがオススメです。
駐車場は伝承園ちかくの公衆トイレがあるところが指定されていました。
そこから徒歩で道路を渡って遠野のホップ畑の横を3分ほど歩けば常堅寺に到着します。常堅寺に入山する前にトイレがありますが、駐車場のトイレの方が”怖くない”ので済ましてから行きましょう。なんだか雰囲気があって怖いです。
(クリックで拡大)
記事の締め
なんか左手の親指が消えていますが、今見たらくっついてるので気のせいでしょう。
どこから行くのにも遠野は遠いし過酷なのですが、環境が厳しいからこそ、観光協会はじめ道の駅の方々など、1人1人が遠野を熱く盛り上げようとする姿勢がとても暖かく、我々観光客としてもとても良き時間を過ごすことができるので、『見習え!』というわけでもないのですが、全国の商工会や観光協会など地元を盛り上げる方々の参考にもなると感じました。色んな意味でオススメの場所です。
私としても、深夜バスの疲れが現れ出していた事や、時間的な余裕などもあり、訪れきれてない場所(伝承園やめがね橋など)がたくさんあるうえに、カッパ捕獲ゴールド許可証も欲しいので、来年、再来年とまた遠野へ訪れる予定です。
是非、この記事を読んで気になった方は、遠野へ訪れてください、きっと、心が暖かくなるような出会いが待ち受けていますよ!
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