こんにちは、ウラカタです。
私は小さいものが大好き。卓上サイズの小さな世界など、最高!!100均の観葉植物も世界樹(神話の巨大な木)に見える気がするぜ!
私は最も小型な卓上サイズでガジュマルとメダカを同時に飼育しようと考え、実行してみました。容器の価格は330円!合計で2000円ほどで出来ました。
最も小型のアクアポニックスを作りました
まずは実際にこの方法で飼育した結果をお知らせします。
全体的に皺っぽく、枯れた感が強い状態だったガジュマル。
メダカ2匹のアクアポニックスで、2か月後(飼育期間:1月~2月)こうなりました。
幹はパンっと太り、たくましい太ももとケツに。
また、どんどんと葉っぱが伸びて気根も垂れています。
この結果を見ると、かなり弱った観葉植物(パキラ等)の復活も可能だと思います。
植物用の肥料は一切与えてません。完全にメダカのエサとフンで育っています。
製作には少しコツが必要ですが、私でも作れる程度の工作で出来ますよ。
なぜ最小サイズで作ってみたのか?
極端な最小サイズで実際に成果があるのかを知る事で、規模を大きくしたときの効果がわかると思ったためです。また、仕組みや効果を理解する事で低コストで大きな収穫を得る事ができると考えました。
また、卓上サイズならスペースも小さくて済むので、小さな濾過設備の小さな池を作ることができるかな?と考えました。
結果としてこの仕組みを利用すれば観葉植物だけではなく、家庭菜園のトマト等の野菜でも可能です。
派手な装置やギミックを持ち要らず、最も簡単な方法で行うコツを発見し、製作の様子をすべて10分未満の動画にしたので、是非チャレンジしてみてください。
卓上アクアポニックスの作り方
製作難易度★★☆☆☆
製作動画の補足
上記の動画はいきなり後編ですが、前編は水作さんのパワーフィットプラスの開封動画です。実は、まとめて一本にしようと思っていたのですが、長かったので分けました。
小さなアクアポニックスを作る際は、水作さんのパワーフィットプラスが最も小さくて価格も安いのでオススメです。
これがなくては私の卓上プラ池は不可能でした。
逆に、コレさえあれば小型のアクアポニックスはどんなものでも可能ともいえます。
本当は極小エアーリフトでやりたくて研究していましたが、どうしても水深とスペースが足りずに断念しました。
参照:金魚セットに入ってる小さいポンプ(”GEX”e-AIR 1000SB)で低水深エアーリフトできるのか? (youtube)
製作に必要な物と価格(2023年1月)
- コンテナボックス(DAISO) 110円
- 金魚鉢(DAISO) 110円
- プラスチックケース(DAISO) 110円
- ハイドロボール(DAISO) 110円
- ネット入りゼオライト(DAISO) 110円
- 低密度スポンジ(セリア) 110円
- 水作パワーフィットプラスS 1000円くらい
(水作の金魚水槽の付属品を使用) - チューブ 1m 60円
- ニチドウ ワイヤーチューブ 480円
合計2200円
そもそもアクアポニックスとは
新しい農業のカタチとして数年前から新しい水耕栽培が行われつつあるようです。
これは要するに、淡水魚の飼育水で植物を育てると言う事。
淡水魚の飼育では換水という作業がついてきますが、これは水中の硝酸塩を排出するためです。硝酸塩は濾過後の物質なので捨てる以外の方法がないんです。
しかし、植物は硝酸塩をエサとして育つということですので、共存共栄が可能。
水生生物の飼育水を植物に与え、その水を飼育水に戻すってなサイクルをアクアポニックスと呼ぶようですが、私はこれを植物濾過と捉えました。
通常の水耕栽培との違い。
通常の水耕栽培は、水に漬けっぱなしなので酸素が根に届かずに根腐れします。
そこでオートサイフォンと呼ばれる技術が用いられます。
通常のサイフォンとオートサイフォンの違いは、サイフォンの原理のオンオフを自動で行うか否かです。
サイフォンの原理というのは、低いところの液体を一度高いところへ組み上げて、低いところに流れていく現象の事ですが、簡単に言えば灯油ポンプの事です。
オートサイフォンについて
低位置の水槽Aから高位置の水槽Bへと水が循環する仕組みは、水中ポンプやエアーリフトを用いれば、水面より高い位置の植物の鉢に水を送りこむ事ができます。
水槽Aから水槽Bへ流れ込んできた水を一定の水位に達した時点で自動的に排水する処理の事をオートサイフォンと呼びます。一度水を抜きまた貯めることで養分補給と酸素の補給が交互に行われるので、この仕組みは高効率となっています。
手動でも簡単ですが、しかし、1日に何度も行うことは不可能なので自動化が必要で、それを可能とするのがオートサイフォンです。
オートサイフォンについて調べていくと、結構大がかりな装置が必要のようですが、私が考えたのは『最も単純な装置』です。
一定の水位に達した時点で底から水が抜ければ良いのですから、何も大がかりな装置で派手なギミックを求めずとも、大昔の偉人が答えを提示してくれています。
そう、このお方です。
こちらの御仁がジョークグッズとして作ったピタゴラスカップは、2022年の私がオートサイフォンとして採用させていただきました。
ダイソーの金魚鉢をベースに、横穴を開けて吸い込み口を作り、ホースを刺してピタゴラスの金魚鉢が完成!
容器の形状は関係ありません。組み上げた水が容器にたまれば良いです。
オートサイフォンを自作するコツ
完成までに私が煮詰まった個所の攻略方法は以下の2つ。
●排水量よりも少ない取水量で行うこと
●排水の管をなるべく太くすること
この2点に注意すればなんとかなるはずです。
失敗例としては以下の状態になりがちです。
※定水位になってしまった!
排水が弱いので管を太くするか取水を弱くする。
※容器から水があふれてしまった!
排水が弱いので管を太くするか取水を弱くする。
※水が抜けっ放しになった!
排水が弱いので管を太くするか取水を弱くする。
ともかく排水管を太くして排水力をあげると成功しやすいですよ。
要するに、少なく入れて多く出すのがコツですから、簡単な仕組みの方であればあるほどin-outのバランスを取るのが簡単になります。
ガジュマルとメダカを同じ水で飼育する
左側に見えてるのは2リットルのペットボトルです。
ダイソーのコンテナボックスを使用していますが、容量が少ないすぎるので、飼育できるメダカは多くても2匹までです。飼育容器を大きい物に交換すれば、生体の飼育数を増やすことができます。
また、観葉植物のサイズにもよりますが、例えば100均で販売しているパキラなどの小さな観葉植物なら寄せ植えも可能です。
メダカ飼育の注意点
メダカの飼育水をくみ上げ、オートサイフォンを経由し植物濾過をした水として再利用する上で、メダカの飼育容器に戻す際、メダカの為には最小限の水流にする必要があると考えました。というのも、メダカは水流に逆らい続ける習性があるので、強い水流を発生させると体力を凄く消費する為です。
また、狭い飼育容器では大きい容器と比べて水流が分散しにくい為、弱い水流でも強めになってしまいます。
参照:『ねぇねぇメダカの飼育には酸素が必要なのにどうして皆はエアーポンプを使ってないの?』『それはだな坊主、特にヒレ長ってのは』~メダカの飼育について~ - urakatahero”B”log
卓上プラ池をもっと楽しみたい!
メダカが見えにくいと感じたので、更に手を加えました。
具体的には、明るい床材を敷くことで、水中のメダカを見やすくしました。
小粒の赤玉土でも良かったのですが、白玉石を使いたくてそうしましたが、レイアウトはそれぞれの自由です!流木(S)などを入れても良いかと思います!
まとめ
- 100均だけでは作れないが、100均を利用すれば多様性のある卓上アクアポニックスを製作できる。
- 小型のアクアポニックスでは、メダカの飼育数は少ない為繁殖などの用途には向かない。
- アクアポニックス製作のコツは、排水管を太く、取水管を細くする必要がある。
- オートサイフォンは大がかりな設備は必要なく、簡単な仕組みで作れる。
- 小型~中型程度のサイズのアクアポニックなら、水作さんのスペースパワーフィットが便利。
追記(2023/05/12)
この記事へのアクセスが多いので、改めて別記事で多様性のあるアクアポニックス製作のヒントになるように情報をまとめました。
追記(2024/01/04)
丸坊主にして2週間ほどで新芽がわさわさと出てきました。
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