あらすじ
セリアでメダカ飼育ケースなるものを発見したので買ってきました。
今回の記事は『セリアのメダカ飼育ケースの使用感などを踏まえた雑感』をお伝えしますが、ちょっと厳しい事を言わせて頂きます。
セリアのメダカ飼育ケースのこと
セリアのメダカ飼育ケースのパッケージ記載の情報
※メダカがケースから飛び出す恐れがありますので、十分にご注意ください。
※本製品のご使用中におけるメダカに関する問題は、弊社では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。【品名】メダカ飼育ケース
【特徴】オーバーフロー穴・網や器具を挿せる穴・見やすいマット加工
【製品サイズ】約250×184×H110mm
【容量】2.4L
【製造会社】山田化学株式会社(三重県伊賀市)
販売社:100円ショップのセリア(https://www.seria-group.com/)
セリアのメダカ飼育ケースのオーバーフロー穴の検証
この商品の最大のウリはオーバーフロー穴が最初から開いている事なので、実際にオーバーフローがどのくらい効くのかを検証します。
オーバーフローに失敗した理由は、注ぐ水が強すぎた(想定雨量が多すぎた)為ですので、水量を絞って再チャレンジしてみます。
ちなみに蛇口から出る水の水量は、10段階中の3ひねりくらいです。
この溝はオーバーフロー穴で対応できなかった場合に流れる溝と、換水時の排水のための溝としても機能しますが、しかし、ここから脱走されてしまう気もしますね。
実際にメダカを飼育する場合
成魚と稚魚のそれぞれを飼育ケースにいれて実際の飼育の様子をシミュレーションしてみると、見た目はまぁまぁ良いです。
しかし、この商品で最も気になるのはやっぱり”水量”ですね。
セリアのメダカ飼育ケースに入る水量は2.4㍑ほどしかないので、飼育用とするにはちょっと物足りないと言うか不安ですので、飼育ケースというよりも、どちらかと言えば展示販売用ケースに適していると感じました。
そもそも、メダカの飼育に関しては水が入る容器なら基本的にどんなのでも良いので、メダカ飼育容器と冠した商品の良し悪しを決めるのは”屋外での耐久性”と”容器の容量(水量)”です。
実際、網や器具を挿せる穴があっても使いませんし、針子用とするにはオーバーフローの穴が大きすぎるので、これなら穴が無い方が良いです。
このセリアの飼育ケースを使用してメダカの飼育をシッカリ行いたいとなると、物理的なサイズが小さいため、屋外放置の場合ですと、夏は熱湯になってしまったり、冬は最悪凍り付いたりしてしまいますので、それを避けるために”セリアのメダカ飼育ケース”ごと別の容器に入れるなどしたくなるのですが『だったらその容器でよくないか?』となってしまいます。
水を入れたNVBOX#13の中にセリアのメダカ飼育ケースを入れて見たのですが、オーバーフロー穴の上で浮いてケースごとウロウロします。
浮くのを避けるためには、砂利などを重しにするか、元容器の水量を減らす必要がありますが、沈めてしまうと上面からメダカが別のところへ移動してしまうので、そうすると、水温調整以外の理由で浮かべる理由はないので、”わけぷか”のような利点のある使い方ができません。
\浮かべる容器/
そのような使い方をするのであれば、セリアの飼育容器を二台浮かべてふわふわと動かない様にし、NVBOXそのものではヌマエビなどを飼育するというのが効果的ですが、そこまでしてこの飼育ケースを使用するメリットはあまりないように感じました。
とは言え、屋内であれば見栄えはそれなりに良く、質感も良いと感じますが、しかし、屋内ではオーバーフローが必要になる場面が特にないでしょう?
お風呂やガレージなどのような排水溝が設置されている床でない限りは用途が限られますよね。
屋内でビチャビチャとオーバーフローさせたい人は、どのくらいいるのでしょうか…。
私の結論としては、メダカ用と書いてある物が好きな方がペア飼育向けとして使用するならばオススメです。
但し、正直これを買うのならセリアで販売してるバケツやダストボックス(ゴミ箱)の方がはるかに有能です。*1
選別容器としての使用感
当方の環境は酸素含有量の多い井戸水なので、容器に入れると空気粒が大量についてしまって見ずらいですね。ごめんなさい。
実際の使用感としては、マットブラックなので見やすいです。
今回、セリアの飼育ケースのサイズ感を見るだけの予定で無作為に掬ったのですが、紅帝のキッズたちを見ていると、ラメの入った者が1名居りました。これがいわゆる紅帝ラメなのでしょうか…。
これに関しては後日、選別交換の様子を記事にします。
【追記:選別しました→コスパ最強のダイソーのスクエアボックス(蓋無し100円)を使用して煌×紅帝のF2を色別に分けました - urakatahero”B”log】
選別容器としての使用についての結論としては、丁度いい!ということになりましたが、横見には不向きなので上見選別→横見選別の流れが良いと思いますが、だったら最初からプラコップで掬った方が楽で良いんですよね…。
製作会社の山田化学株式会社さんは、これの大きなサイズ(15ℓ)程のものを製作していただければ、NVBOX一強の牙城を崩せると思いますので、是非お願いします!
他にもメダカの飼育ケースなどを販売してるのかな?…調べてきます。
山田化学株式会社とは?
調べてみると、その他のメダカ用品どころか、今回の記事のメダカ飼育ケースすらもカタログの記載がありませんでした。なんでだ!?
清掃用品の一覧に入っていました。バケツ扱い!?
主に100円均一ショップで販売されているプラスチック製品の会社ですが、しかし、100均でおなじみのDIY用の両面テープ【コアラグリップ・クロコダイルグリップ・ヤモリグリップ】なども製作しています。
なんだか気づかぬうちにかなりお世話になっていました!ありがとうございます。
記事のまとめ
結論・このサイズでオーバーフローを使う場面はほとんどないので、黒い容器が欲しいだけならセリアのバケツ(山田化学株式会社の8型バケツ ダークカラー(7.5L))の方が同じ価格で容量が3倍以上なのでそちらをオススメします。
- 私はメダカ専用グッズにつられてしまう事が多い
- オーバーフロー機能はちゃんと作動する
- 排水用の溝もあって便利だが、オーバーフロー用の穴から排水できる。
- 水量が足りない為、ペア飼育向け(産卵繁殖・交配向け)
- 屋内でオーバーフローすることはほぼないので、屋外向け。
- 屋外では水量が少ないので、熱湯防止に日光を遮断する屋根などが必要
オーバーフローの構造自体は四方に横穴が開いているだけなので、その水がどこに流れていくかは設置時に考える必要がありますし、バケツなどにドリルや熱したキリなどで横穴を開ければ同じ事です。その際は鉢底ネットなどの網をバスボンドで張り付けるなど、メダカの脱出を防止する必要があります。
但し、形がすこし面白い事や、メダカ専用として小物を設置する事まで考えて製作してある点は大きく評価できますが、このサイズ感では小物を設置すると邪魔すぎます。
あと、なんでもかんでもメダカと商品名につければ良いってものではありません。
まぁ、我々のような愛好家はついつい買ってしまいますが…。
ペア飼育の産卵には良いと感じましたが、やはり水量が少ないのがネックです。
せめて倍程であればよいですよね。
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