皆さんはメダカを掬う時、網を使っていますか?
私は、メダカを掬う時には網を使いません。
今回は『なぜ網を使わない方が良いのか?』を軸に、効果的な網の使い方と、網を使わないで観賞魚を掬う方法を書きます。よろしくお願いします。
観賞魚を掬う網の注意点
- 網は観賞魚の鱗やひれを傷つける可能性があります。傷ついた魚は感染症やストレスにかかりやすくなります。
- 網は観賞魚のストレスを高めます。魚は網に追いかけられることで恐怖や不安を感じます。ストレスは魚の免疫力を低下させ、成長や繁殖に悪影響を与えます。
- 網は水槽内のバランスを崩します。網で水槽内の水をかき回すと、水質が悪化したり、植物や装飾品が移動したりします。水槽内のバランスが崩れると、魚の健康や美しさに影響します。
私が網を使わない理由
ある日、網で掬った魚を別の容器に入れて観察し、観察を終えて元の水槽に戻しました。すると、数日後、身体の表面に白い水カビのようなものが発生してしまいました。おそらく、体表を傷つけてしまい、そこから感染したものと思います。
またある時、楊貴妃メダカの死骸を網で掬って死因を調査していたときの事です。柔らかい網と能書きにある観賞魚専用の白い網でしたが、★になってしまった楊貴妃メダカのオレンジ色の体表と同じ色が染まったように網に色移りしていました。この事から、どんなに良い生地であっても、網は鱗や体表を傷つける可能性があると実感したのです。
網で観賞魚を掬うことは、一見便利で簡単に見えますが、実は魚にとっても私たちにとってもデメリットが多いので観賞魚の健康のためには網を使わない事も大切です。
網以外の物で掬う
それ以来、私は網ではなく、プラスチック製のカップで魚を移動させるようにしています。カップを使うようになってからは、ケガ由来の病気が減り生存率がグンと上がりました。
透明カップなら水と一緒メダカを掬えて、そのまま観察もできるのでとても便利です。
また、網同様に追いかけっこにはなりますが、自分から飛び込んでくる事も多々あり、早期決着にもつながります。
カップ掬いの弱点
カップは透明で見やすいし、吸い込むように掬えてとても便利なのですが、手で握る必要がありますので網のように長い柄があるととても便利です。
ですので、柄杓やおたまが便利です。
網を使う場面
私は水槽の底面の掃除にのみ網を使用します。
網は水を逃がす構造なので、汚れやゴミだけを掬えますから、大変便利です。
- 死骸を拾う
- 糞を拾う
水そのものを替えたい場合はプロホースがオススメです。
但し高級網は別
網全てが悪いのではなく、上記は安い網や粗悪な網を使うのであれば網を使わない方が良いと伝えています。
例えば、”松田漁具店”などのプロ御用達の網は別格と聞きますし、”ウ-9”が人気のようです。
近年では、手作りでメダカ用の網を製作する人も増えていますので、専門知識を持った方の網は良いのではないか?と感じます。
まとめ
- 網は体表を傷つける
- プラカップは吸い込むように掬える
- メダカ専用の玉網を使用しましょう