あらすじ
琥珀糖と呼ばれる宝石のようなお菓子を頂きました。
「おお、綺麗だな!おお…うーん?」
綺麗なだけが取り柄のお菓子についてのレビューをいたします。
琥珀糖のこと
筆者が頂いた琥珀糖ですが、こちらは韓国で人気のジュースVTALK(amazon)のように中身が見える缶に入った琥珀糖となっており、春日部市のレガールという洋菓子店(ケーキ屋さん)で購入してきた物だそうです。
ちょっと溶けているのですが、飴なので仕方ないのかな?という印象です。
などと、あたかも知ってます風に書いていますが、甘い食べ物に興味がなく、好きでもない筆者は、琥珀糖がどういう物なのかを全く知りません。
「どうやら流行っているらしい」という程度の認識でございます。
確かに、なんとなく可愛いし、なんだか綺麗ですから美味しそうにも思える気もしますが、美味しソー!ってテンションがブチ上がる程ではありません。
透明缶なのに透明感があんまりないんですよね、べっこう飴の方がよほど琥珀だと思うんですが、べっこう飴は古くさいのかもしれませんね。
もう少しだけ、琥珀糖を観察しましょう。
南国の海を思わせるかのようなエメラルド色が美しいなぁと率直に感じた次第でありますが、綺麗な色=着色料ですから、それで美味しそうに見えないのかもしれません。
硬いのかな?と思ったため、包丁を持つ手に力が入ったのですが、思ったよりもサクっと刃が入りました。包丁伝いに感じた手の感触では、外はカリカリ中はプルプルといった印象です。
断面は透明感があってとてもきれいに感じました。やっぱりこういうお菓子は透明感!大事ですねェ。でも、普通の人はわざわざ包丁でカットしたり、かじった断面を見たりしないと思います。
筆者は甘い物が苦手というか、積極的に甘い物を摂取したいと思わないタイプですが、せっかく頂いたし、見た目もきれいなので積極的に食べることにしました。
「思ったよりうまくねぇな!」
「うまい!」とか「まずい!」ってわけではなく、うまくもまずくもない=ほぼ無感想に近い感じでした。シャリっとした食感に、プルっとした硬めのゼリー(寒天)の食感は良いのですが、これだったらしゃりもにグミ(参照)の方がよほど美味しいです。
んーなんだろう、洋菓子店が製作しているって言うバイアスがかかってハードルがあがりすぎたのかもしれませんが、なんだろうな…。
かき氷のシロップを薄めて固めたものに砂糖をコーティングしただけのように思えます。もしかしたら琥珀糖というのは、見た目と食感を楽しむ為のお菓子なのかもしれません。仏壇に飾る為ならアリかなぁと感じました。
まずもって甘い物がそんなに好きではない筆者にとっては、変な食感の甘いお菓子という感想しか持てませんでしたが、とは言え、マカロンよりは良いです。
春日部のレガールさんを悪く言うつもりはないのですが、これはちょっと微妙でした。本当に申し訳ない気持ちでこれを書いていますが、嘘も言えない…。
レガールの琥珀糖は、どちらかと言えば海外のお菓子に近いので、海外のお菓子が好きな方にはオススメですが、名前から連想するような和菓子系の寒天ゼリーを求めたら「なんかちがうなー」となるかもしれませんが、それもそのはず、レガールさんは洋菓子店なので、おそらくそれが正解なんです。
なお、春日部のレガールさんのケーキは美味しいです。
琥珀糖が美味しくない理由
タイトルは「うまくない」と書いていますが、決して美味しくないわけではなくて正確には「別にまずいわけでもうまいわけでもない」といった感じです。
筆者が不味くも美味くないと感じてしまった根拠ですが、これは単純に、原材料のせいだと感じます。
琥珀糖って寒天ゼリーを砂糖で固めた物だと思うのですが、であれば筆者は寒天ゼリーはこれまでの人生でかなり食べてきてますし、とりわけ、スーパーの煎餅横の和菓子のコーナーにあるような寒天ゼリーや、百貨店のギフトコーナーで売ってる小さな寒天ゼリーは大量にたべてきましたので、寒天ゼリーについては語れます。
美味しい寒天ゼリーとおいしくない寒天ゼリーの違いはその価格差に顕著に表れていて、高い物は果汁を使用していますから、フルーツの美味しさを感じる事ができるんですよね。
甘い物を積極的に接種したがらない筆者でさえも、やっぱり果汁は美味しいと感じるので、果汁100%の寒天ゼリー、例えばマスカットや巨峰・アップル・桃・マンゴーなどは特に美味しいと感じます。
果物のジュースを寒天で固めた物=寒天ゼリーとも言えますが、果汁たっぷりにしちゃうとどうしても透明度が下がってしまうでしょうから、透明感を出すには香料で味を演出しないといけないのかもしれません。
しかし、筆者はシャグやら炭酸飲料やらと、香料が強いものを飲み漁っているため、香料に関してはかなりうるさくなってきており、総じてフルーツ系の香料は、表現が簡単な代わりに味自体がうまくはないというか、どうしても果汁には劣ります。
そもそも琥珀糖とは
琥珀糖は最近できたものかと思いきや、江戸時代からある伝統的な和菓子だそうです。
干錦玉(ほしきんぎょく)とも呼ばれ、製法としては「寒天に砂糖と色素を加えて乾燥させて固める」とありますので、色付き寒天ゼリーと同様の作り方ですね。
寒天ゼリーと琥珀糖の違いは、表面に砂糖が浮き出ているか否かだそうです。そのような琥珀糖にするには、通常よりも砂糖が多い寒天ゼリーを作成して、それを数日程干すことで、砂糖が表面をコーティングするとのことですので、かなり大変な作業になりそうですね。
和菓子とのことですから、家庭でそれっぽい物はつくれたとしても、和菓子として人前に出すには、熟練の技が必要なのでしょう。筆者は自分で煎餅を焼いた事があるのですが、思ったように上手にできませんでした。
楽天で1番売れてる琥珀糖
どうやら「いろどり宝石菓」と呼ばれている琥珀糖が人気のようです。
原材料を見ると「スイカペースト、ブルーベリーペースト、マンゴーペースト、メロンペースト、ピーチペースト」と、ペーストされたフルーツが使用されているとのことです。なるほど、やっぱり「フルーツ感」が大事なんですね。
ただまぁ、筆者はスイカが嫌いですから、スイカ味のものはイコールまずいと認識してしまいますから、全く食べたくないです。しかし、マンゴーとピーチは大好物ですから、そちらは食べたいと感じます。
このように人間の味覚なんて人それぞれですしあてになりません。そんな奴がレビューなんかすんなよ!って思うかもしれませんが、「他人の感想なんかあてにならない」が、そもそもの前提なんです。そのうえで、コイツ(筆者)が感じた事思った事を読んだ人がどうくみ取るのかってのがレビューなんです。
だからこそ筆者は、なんでもかんでもうまいオススメって言いません。
ですから「いろどり宝石菓」がうまいかまずいかは、食べてないのでわかりませんので、オススメしようがありませんので、是非、リンク先のレビューを参考にしてみてください!(丸投げ)
執筆後記
なんだか変な記事になってしまいましたが、正直なところ、あまりうまいだのまずいだのと店名をあげて言いたくはありません。ただ、結構な値段の割にうまくもまずくもなかったのが衝撃的だったのでつい書いてしまいましたが、よくよく思えば、洋菓子ってそういうことが結構あるよなぁ…と思いました。
ハッキリ言っちゃうと、香料+着色料ってのは、どうしたって安いかき氷のシロップの味になってしまうんですよね。せめて缶詰のシロップであってほしいと思いました。
余談ですが、10年程の前の話ですが、TVで紹介されたりなどで有名な横浜・元町の某お店へマカロンを楽しみに買いに行った事があるのですが、甘いばっかりでうまいとは思えませんでした。ふと、お店がまだあるのかな?と思って調べてみたら閉店…でしょうなぁ…。商売は難しいですが、流行に単純に便乗するのではなく、情熱をもって営業してもらいたいものです。