三ツ矢シルバーサイダー
/
「三ツ矢」生誕140周年記念第3弾
\
第1弾は 2024年1月23日に発売された『三ツ矢PREMIUM SWEET』・第2弾は2024年5月7日発売の『三ツ矢果実と野菜のスパークリング』でしたね。
第3弾となる『三ツ矢サイダーシルバー』は、2023年12月25日~2024年1月9日に実施されたキャンペーンの「#三ツ矢復活総選挙」で、過去に発売した「三ツ矢」ブランド9商品の中で第1位に選ばれ、2024年7月23日から期間限定で復刻されました。
候補にあった9種の三ツ矢サイダーは『三ツ矢サイダーシルバー』『三ツ矢フルーツソーダグレープフルーツ』『三ツ矢フルーツソーダプラム』『三ツ矢サイダーラズベリーテイスト』『三ツ矢サイダークラシックテイスト』『三ツ矢フルーツサイダー青りんご』『三ツ矢ビターライム』『三ツ矢アセロラ』『三ツ矢サイダーソルティ』でした。
数年おきにクラッシックテイストな三ツ矢サイダーが発売されているイメージですが、今回の『三ツ矢サイダーシルバー』は、1970年発売当時の若者の嗜好に合わせて開発された炭酸飲料とのことです。1970年当時の味わいを現代の原料製法で再現したとされ、特長としては『三ツ矢サイダー』にライムを一搾りしたようなすっきりした味わいとのこと。
【購入店舗】
筆者はイオンで購入しましたが、全国のスーパー・コンビニ・ドラッグストア等で購入できるようです。期間限定・数量限定となっています。
【原材料】
砂糖類(果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、砂糖)/炭酸、酸味料、香料
三ツ矢シルバーサイダーのレビュー
炭酸飲料愛好家の筆者(ウラカタヒロ)です。
今回もHOYAの切子グラスを真横に倒して無駄な炭酸が飛び散らないように注意しながら、ゆっくりと注ぎました。
炭酸は大粒よりの中粒で、大量の炭酸がポポポポと昇る様子が、とても美しいですね。まるで、宝石を砕いたかのように無数の気泡が踊ってます。粒のサイズは粒が大きい方が見た目が綺麗ですし、さらに炭酸含有量が高いと炭酸が絶え間なくシュワシュワと昇るので、やっぱり見た目が良いですね。とは言え、見た目がどんなに良くてもいざ飲んだ見たら炭酸感が少なかったり、微炭酸だったりと肩透かしを食らうものもたくさんありますから、見た目だけでは判断できません。でも、見た目が美しいと旨い率が高いです。
さて、香りはと言うと、甘味を感じる柑橘系の香りではあるものの、レモンやオレンジとはちょっと違う感じがします。うーん、ライムじゃないけどライムっぽい、そんな感じ。雰囲気的には、三ツ矢サイダーと言うよりは青いソーダという感じ。
では、いただきます。暑くてくたばりそうなので、ごくり。と、味わうことをせずに飲み込みます。
『あれ?思ったよりも炭酸が弱いな』
そう、ポポポポポと昇り続ける炭酸とは裏腹に、炭酸がバチバチと弾ける感じではなく、三ツ矢然とした控えめな炭酸です。ゆっくりと味わえば、シュワシュワとした炭酸感をしっかりと感じることができましたが、それでも見た目よりは少ない。
柑橘っぽい香りはするものの、酸味・酸っぱさはないです。
『風呂上がりに最高かもしれない』と思うくらいの、甘すぎない甘さとさっぱりとした後味がとても良いけど、それ以外のシーンじゃちょっと物足りないな。
具体的な味はと言うと、瓶ラムネとか地元サイダー、悪く言えば粉末を水に溶かす炭酸ジュースのような駄菓子的な安っぽい味わい。なんとも古い・昔っぽい味わい。そりゃそうです。1970年ですよ。筆者はまだ産まれてないからなんにも知りませんが、1970年は日本万国博覧会が大阪で開催された年です。今は2024年。
確かに、昭和の時代を思わせるような、どういうわけか『懐かしい』と納得してしまう味わいがこの三ツ矢サイダーシルバーにはありますね。洗練された現代の三ツ矢サイダーとは違って、筆者の舌が今よりももっと幼い頃に飲んだ、三ツ矢サイダーの感じ・風情を感じました。まぁでも、三ツ矢サイダーを手本として作った系の地元サイダー感はぬぐえません。それだけ地元サイダーのレベルが高いのかもしれませんが…。
元祖たる三ツ矢とて、製造環境・技術・材料・水など、全てが当時とは違うはずなので、同じものは作れないでしょうから、別物と言えば別物、あくまでもレプリカなのでしょう。
うーん、結局のところ、懐古主義者には良いのでしょうが、変な炭酸飲料愛好家としては、よくある地元サイダーのような感じですので、物珍しさはありませんでした。
うまいはうまいけど、通年通して売れるか?と言えば、そうじゃない感じ。限定だからこその価値があるように感じます。
パッケージが残念
あのね、筆者はレトロ品が好きです。
レトロ感を重視するレプリカアイテムなら復刻とかいう文字は、裏面だけにしてほしかったなと、強く感じます。
限定復刻だの復活総選挙がどうだの、メタを全面に出すなと。裏面の復刻であるという部分だけで良いじゃないかと。
これだけが本当に残念です。140周年の本気はどこに行ったんだと。昔のスプライトのような緑色のペットボトルを使えとまでは言わないけども…。
大人の事情があることや、そもそも外野がギャーギャー言うことではないのは重々承知ですが、このくらいシンプルに、『 if 1970年代当時にペットボトルで出していたら』という感じで作ってもらいたかったです。精製水を入れてずっと飾ったかもしれない。
裏面はともかく、せっかくのレプリカ商品なのだから、ゴチャゴチャと宣伝PRを重ねなくても大丈夫です。自信を持ってください。
執筆後記
まぁ、言うても、クラシック系・回帰系は数年に一度出しているから、そんなに珍しいわけでもないとは思います。
と言うかね、これを「三ツ矢」生誕140周年記念に持ってきてほしくなかったです。こういう試みは有難いし大好きだけど、「三ツ矢」生誕140周年記念に関しては、ユーザーを置いてきぼりにして、やりたい事をやる本気を出した三ツ矢の職人魂が好きだったのに。残念です。それでも、うまいけどね。
「三ツ矢」生誕140周年記念第四弾に期待します。
こちらの記事も三ツ矢です。
●【ガチ】一度は試して!MITSUYA 檸檬 CIDER140の魅力とは? - urakatahero“B”log
●【140周年記念】三ツ矢 果実と野菜のスパークリング は、カゴメのトマトを使用!!? - urakatahero“B”log