まえおき
あなたはピンナップガールと聞いて、どのようなものを思い浮かべますか?
笑顔の女性?それともセクシーな女性?
実は当ブログでは2024年の1月からピンナップガールを意識してブログのタイトル画像を作成しているのですが「なんか違うなぁなんでだろう?」という疑問を晴らすために勉強を続けています。
今回の記事ではインスタグラマーにこそ学んで欲しい、ピンナップガールというPOPでちょっとセクシーなレトロカルチャーについて、筆者の考えを発表します。
結論としては、ポートレートを撮影する際は、ピンナップガールから学べるポイントを参考に、自信を持った笑顔で、男女問わずあなただけの魅力を発信することで、たくさんの「いいね!」を集めることができるはずです!
ピンナップガールについて
ピンナップガールとは?
ピンナップガールとは、大衆文化として広く出回っていた魅力的なポーズをとるグラマラスな女性のモデルのことではありますが、モロ画象モロ動画が当たり前になってしまった昨今では、モザイクの必要もないし着衣しているので、そこまでエロくもなんともない抑えめな表現ですが、そこには確かな作家のフェチズムを感じざるを得ません。
さて、ピンナップガール、その語源はなんでしょう?
ピンナップとは「直にピンで留める」という語に由来し、美術品のように額縁に入れて飾るような絵画作品ではなく、ようするに画鋲で留めるポスターの事を指しています。
しかし、現代ではその魅力にハマった人はしっかりと額縁に入れるなど、ピンナップ本来の意味から逸脱してしまっていますが、それもまたピンナップガールの持つ魅力のせいでもあります。
ピンナップガールの歴史
ピンナップガールの起源は19世紀にまで遡り、当時、ヨーロッパやアメリカでは、美しい女性たちのイラストや写真が雑誌やポスターなどに掲載されていました。
これらの画像は、兵士や労働者など、日々を必死に生きている男性たちの間で人気を博しました。
20世紀に入ると、ピンナップガールはさらに進化し、より洗練されたものになっていきます。
特に第二次世界大戦中、アメリカ軍の兵士たちの間でピンナップガールは人気を博しました。
機体に描かれたグラマラスな女性が魅力的なポーズをとる姿は、兵士たちの心を癒し、活力を与え、または、彼女たちの画像を壁に貼り付け、戦場での苦難を乗り越えました。
戦後、ピンナップガールは映画やテレビなどのメディアに登場し、さらに大衆的なものになっていきます。
1950年代には、マリリン・モンローやベティ・ページなどの、いわゆるセ●クスシンボルとされる方をモチーフとしたピンナップガールが人気だったそうです。
私としては、戦争と言う言葉を聞くのも嫌だなぁと思いますし、当時敵対国であった米兵がピンナップガールによって奮い立ったと考えると、敵国が奮い立った物をあがめるのは日本人としてダメなんじゃないか?と、脳裏をよぎりますが、日米がどうとかそういう考えは一度外して、もし自分がその場にいる兵士だったらと考えると、やっぱり故郷に残したパートナーの為にも、必ず生きて帰ろうと思うはずですし、むさくるしい男だらけの紅一点、それがただの落書きのような絵だとしても、活力の1つとなるのは、よくわかります。
フェミニズムなのかフェチズムなのかエロスなのかは人によるのでしょうけれども、船を女性名で呼ぶように、勝利の女神・幸福の女神と呼ぶように、男どもはいつの時代も心の中では女性を活力源としているのです。
水夫のTATTOO
ドンキホーテで売ってるド派手なボクサーパンツでおなじみのエドハーディ氏の師匠でもあるハワイのセーラージュリー氏(1911年1月14日 - 1973年6月12日)は、アメリカントラディッショナルタトゥ(オールドスクールタトゥ)のパイオニアとして世界的に有名ですが、実はそのモチーフにピンナップガールが用いられる事も多く、今なお受け継がれているタトゥフラッシュ(図案)は、現代でも多くの愛好家から支持を受けています。
筆者も、もうあと2-30年早く生まれていたら、セーラージュリー先生に1つ彫って頂きたかったです。
しかし、現代でもアメリカントラディッショナルタトゥでは、ピンナップガールがタトゥフラッシュに採用されているなど、カルチャーとしてしっかりと根付いていますし、より近代的な絵でブラッシュアップされていたりと、クオリティの高い作品を描くアーティストは大勢います。
ピンナップガールの魅力と定義
ピンナップガールの魅力は、その華麗な見た目だけではありません。
彼女たちの表情には力強さ、そのポーズには自信が溢れ、見る者に夢と希望を与えてくれます。
完璧な容姿ではなくとも、自分らしさを大切にし、自信を持って輝いている姿こそがピンナップガールやポートレートの魅力ですよね。
さて、美術史などを学んだわけでもない筆者が勝手に感じているだけのピンナップガールの定義としては、全体図であることが挙げられます。
単なるセクシーなイラストではなく、頭の先からつま先までがしっかりと描かれていることが、ピンナップガールの魅力を存分に発揮しています。
それと、ヌードはもってのほかですが、ランジェリー姿でも微妙なんですよね。
現代の少年漫画誌で掲載が許可されるレベルの健全さがむしろ良いんです。
ですから、衣服あるいは布を着用し、ちょっとマヌケな感じのコミカルな物語を感じ取れるようなポーズやシチュエーションによって、愛嬌や共感を得ることがピンナップガールたりえる魅力なのだと感じます。そして、被写体が1人であることが大切です。
現代におけるピンナップガール
現代では、ピンナップガールは単なるセクシーなアイコンではなく、女性の美しさや強さ、可愛さを象徴するものとしても、捉えられています。
また、ファッションやアートなど、様々な分野で影響を与え続けています。
従来のグラマラスな女性像だけでなく、様々な体型や年齢、人種の女性たちが表現されていて、個性的なファッションやヘアメイク、ポージングなど、自分らしさを追求する姿は、まさに現代女性の多様性を象徴しています。
じゃあ、男ではだめなのか?と言うと、そんなこともありません。
自信をもって生きているその人のワンシーン。
それを人に見せるか見せないか、それだけの違いとも言えます。
ただ、それを誰が見るかにもよります。
おっさんを見たい!と思うおっさんは少ないように感じます。
バーレクスダンサー
🧔「エロい?バカ言え、圧倒的恰好良いの間違いだろ」
ピンナップガールのモチーフとして多いのがバーレスクダンサーです。
バーレスク パフォーマンスは、通常、劇場やナイトクラブで行われますが、バーレスクダンスとは、ストリップとダンスを組み合わせたエキゾチックで魅力的なパフォーマンスを行うショーダンスです。
バーレスクの起源はイギリスで、19 世紀にさかのぼる歴史を持つ芸術形態で、当時のいわゆる下層階級の間で人気のある娯楽でした。
20世紀にアメリカで人気を博し、多くの有名なバーレスク ダンサーが誕生しました。
ピンナップガール関連情報
RAWGIRL By Rockin'Jelly Bean:ロッキンジェリービーン
何も隠れてないですが、何を隠そう筆者は、日本をはじめ世界でも活躍するアーティストのロッキンジェリービーン氏のイラストが大好きです。
筆者は、ロッキンジェリービーン氏こそ現代のピンナップガール作者と考えており、後世にしっかりと名を残す偉大な人物だと信じています。
ピンナップガールの例
ベティ・グレイブル
ベティ・ページ
マリリン・モンロー
バーバラ・ウィンドザー
ブリジット・バルドー
代表的なピンナップガール作者
Gil Elvgren:ジル・エルブグレン(amazon)
Alberto Vargas:アルベルト・バルガス(amazon)
Zoë Mozert:ゾーイ・モーザート(amazon)
関連書籍
『Pin Up Girls Photo Book』
『Pin Up Girl Coloring Book』
関連映画
『Burlesque』
記事の締め
ピンナップガールは、レトロなアメリカンポップカルチャーとして、現代でも人気のモチーフの1つですが、先入観を捨てて見方を変える事で、新たな発見がありました。
男だ女だLGBTだと、何かと性別を意識させられてしまう世の中ではありますが、男性が女性に魅力を感じることは悪い事ではありませんし、個人の趣味嗜好は自由であるべきです。
なによりも、それ以前に人間として他人への尊敬を持つべきと感じます。
ただ単に、この記事を書いた筆者こと私は半裸のおっさんがモチーフの絵よりも、楽し気な女性の方が絵になるなぁと感じる次第です。
ピンナップガールは、時代を超えて愛され続ける魅力的な存在です。
彼女たちの華麗でユニークな姿は、私たちに夢と希望を与え、自分らしさを大切にする勇気を与えてくれます。
ぜひあなた好みのピンナップガールを見つけて、その世界を存分に楽しんでください。