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【体験系雑記帳】

食べ物の評価はうまいかまずいかだけで良いけど、文字にして公開する場合はそうはいかない。


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「レビュアーって何様?」

レビューとはなにか?

例えば、食べ物を評価する時、日常会話では「うまい」か「まずい」かの二択で済ませることが多いです。友人や家族と食事をする際、料理の味について聞かれたら、直感的に「うまいよ」と答えるのはごく普通のことです。しかし、これをブログやレビューサイトに書き起こして公開する場合、同じ簡単な評価だけでは読んだ人が物足りないと感じるでしょう。

多くのお店からすれば「うまい以外の評価はやめて欲しい」と感じているようですが、よりよいものに改良する為のヒントを探すために利用する事もあるそうです。

このコラムでは、筆者がより良いレビューを書けるようになるため、そして、より良いレビュアーを量産するために、第三者がレビューを行う理由と具体的な文章での評価方法についてを探っていきます。

 

簡単な評価の利点と限界

まず、「うまい」「まずい」という簡単な評価の利点について考えてみます。

これは非常に手軽であり、誰にでも理解しやすいという特徴があります。時間がない時や、特にこだわりのない場合、この評価方法は便利です。また、感覚的な評価として、直感的な感想を素早く共有する手段としても有効です。

しかし、この方法には明確な限界も存在します。例えば、「うまい」と言っただけでは、その料理のどこが具体的に良いのか、どのような味や食感が印象的だったのかが伝わりません。逆に「まずい」と言っても、何が問題だったのか、どの要素が期待に反したのかが分かりません。これでは、読者がその情報を参考にすることが難しくなります。

文章での評価の必要性

ブログやレビューサイトで食べ物を評価する際には、詳細な情報が求められます。現代では食べ物の選択肢が非常に多様化しており、読者は具体的で役立つ情報を期待しています。たとえば、新しいレストランや話題のメニューについて知りたい時、単に「うまい」だけではなく、どのような特徴があるのか、他の店や料理とどう違うのかといった具体的な情報が求められるのです。

さらに、詳細な評価はレビュワーの信頼性を高める効果もあります。

販売されているものなのだから外れがないはずなのに、現実はそうでもないのが実情です。細分化して情報を伝える必要もあり、例えば、筆者はきゅうりが苦手なので、きゅうりが入っていた形跡があるととたんに全てが不味く感じてしまいます。香りが移るから。筆者が大好きな冷麺は、必ずきゅうりが入っており、きゅうりが入ってるところを取り除いてもきゅうりが入ってたあたりはどうしてもまずいです。これはつまり、きゅうりが入っているからまずいと筆者は感じてしまうのですが、きゅうりを好きな人にしてみたらきゅうりが入っているからうまいに変わる事もありますので、ちゃん文章を読める人が読めば、単にまずいと書かれているだけではないので「私はきゅうりが好きだから問題無さそう」と思ってもらえるはずです。

このように食べ物に対する深い洞察や感想を共有することで、読者との信頼関係を築くことができます。単なる主観的な感想ではなく、具体的なエビデンスに基づいた評価は、読者にとっても参考になり、信頼性の高い情報源として認識されるでしょうし、そのようなレビューを心掛けなければなりません。

そうでなければ悪評をつけるだけの行為になりかねないし、信憑性の乏しいデータを無作為に発信しているだけとなってしまいます。まして、昨今は「食べてもいないのに記事する愚者」も増えつつあります。SNSの感想をペタペタと埋め込んでるだけの記事とかね。

文章での評価の方法

当ブログでは、何かを評価する際、★いくつだとかの形式をやめ、率直な感想を文章で伝える事にしています。

この★いくつなどの表記方法はレーティング評価などと呼ばれ、5段階または10段階などの段階的な評価を現している簡易的な表となります。

レーティング評価のメリットは、数字や文字よりも直感的に理解しやすいばかりでなく、短時間で評価を済ませられるため、グローバルな利用にも適しています。

一方でデメリットとしては、星1つが何を意味するのか、基準が曖昧になりやすいことや、相対的に評価するものが増えていくにつれ、それを越えるものが出てきたら★が増えるなど、インフレになりがちです。したがって、本来は重ねていくようなタイプの物ではなく、ある種の範囲の物に対してそれぞれ相対的に確認していく以外では、信憑性に乏しくなってしまいます。絶対評価の場合の★1はなんなのか?という事です。

 

では、具体的にどのようにして文章で評価すれば良いのでしょうか?以下に、いくつかの方法を紹介します。

詳細な描写をする評価方法の例

例えば、カレーの場合です。

単に辛いだけのカレーもありますが、辛いとか甘いとかではなく、もっと細かく伝える事が重要です。

まず、味、食感、見た目、香りといった要素を詳細に描写することが重要です。例えば、「このカレーはスパイスのバランスが絶妙で、特にクミンの風味が際立っている。ルーは濃厚でありながらもトマトの酸味が効いており後味がさっぱりしていて、食欲をそそる。食べて後悔はしていないが、一度食べたから良いかな…もっと油っぽい感じのカレーを期待していた」といった具体的な表現を用いることで、読者はその料理をよりリアルにイメージすることができます。この場合、油っぽいカレーじゃない事を著者は残念がっていますが、油っぽいカレーじゃない方が良いという人にはオススメできるとも言えますよね。

但し、感じ方は人それぞれなので、感想が同じだ!と思う人や、全然違うなぁ?と思うことはあります。ですから、あくまでも自分が感じたのは と枕につきます。これは仕方ない事です。

比較するタイプでの評価方法の例

他の同種の食べ物や、過去の経験と比較することも効果的です。「このラーメンは、以前食べた新宿の有名店のものと比べて、系統は似ているがスープの深みが一段上だ。ただ、こちらの方が200円高くて麺が少ない」といった具体的な比較を行うことで、相対的な評価を提供することができます。

但し、他社間での相対評価は一方を貶める行為になってしまいがちなので、まずは絶対的な評価をしたうえでの相対評価である必要があります。同社の商品での比較なら、そこまで問題になるとは思えません。

読者への影響

詳細な評価を行うことで、読者に価値のある情報を提供することができます。読者はその情報を元に、自分の好みに合った食べ物を選ぶことができます。また、具体的で信頼性の高い評価は、レビュワーとしての信頼性を高める効果もあります。

さらに、食べ物の評価を通じて、他者と経験や感動を共有する喜びも得られます。料理の味わいや食事の体験を通じて、読者とつながることができるのです。食べ物の評価は単なる情報提供にとどまらず、人と人とのコミュニケーションを深める手段にもなります。

例えば、「この味って●●に似てると思うんだけど、自分だけ?」と言った時に、同じような味覚を感じている人が居れば、安心感を得る事ができたりしますよね。

結論

食べ物の評価は「うまい」か「まずい」かだけで簡単に済ませることができますが、ブログやレビューサイトで公開する場合には、詳細な情報が求められます。具体的な描写や個人的な体験、他との比較を通じて、読者に価値のある情報を提供することが重要です。詳細な評価を行うことで、読者との信頼関係を築き、共感を得ることができるのです。

コラムパート

物の評価は良し悪しだけじゃない理由

作った人が他人に評価されると言うのは、誉め言葉以外は気分の良い物ではないのはわかっています。例えば、絵画作品の評価だったり、ゲームだったりと、創作に関する事全てがそうです。他人がどうのこういうの言うのもちょっと違うなぁと思いはするのですが、やっぱり伝えたい。

例えば、筆者はクロノトリガーと言うゲームが好きなのだけれど、単に「面白いからオススメ」とだけ言っても良いくらいの名作で唯一無二な作品なのですが、それだけでは言葉が止まりません。箇条書きにします。

  • 音楽が良い
  • キャラクターが個性的で良い
  • それなりに自由度が高い
  • ファンタジーのすべてが詰まっている。
  • ゲーム歴史における偉業(エニックス&スクエア)
  • キッチリとドラクエとFFのファンに刺さる作りになっている

もっとたくさんあるけど、このくらいにしておいて、結局は何が言いたいかと言うと、この中の1つでも興味を持ってもらえたら良いなぁと言うキモチがあるわけです。

クロノトリガーと言う作品への応援でもあるし、単に良い物を喧伝したいだけでもありますが、より多くの言葉を紡ぎたいと考えています。

逆に買って損した物も同じ失敗をしてもらいたくないので伝える事もあります。ただそれは、使用方法によっては有効に使える事が多いのも確かですので、どのような人にオススメなのかというフォローをすべきだと感じています。

 

ラーメンの評価について思うこと

ラーメンの評価は難しいですね。そもそも3食いくらの中華そばでも充分うまいし、やっぱりうまいが基本にあるわけだから、まずいが存在している事が異常なので、「うまい」or「まずい」だけを伝えることは簡単ですし、それだけの感想しかないのなら言わない方がいいです。ラーメンってそんなに簡単な物ではないはずです。

というのも、筆者はどうしても魚粉臭いスープや辛すぎるスープ、太すぎる小麦麺や細すぎる乾麺が苦手ですから、それらが主だっていれば「まずい」となります。

パっと見でわかるような人しか相手にしてないのなら、会員制にでもしてくれればよいです。なんとなく並んでるから入ってみようくらいの筆者のような層は、とりあえず入ってとりあえず良さそうなのを頼んで、うまいかまずいかを勝手にジャッジします。

でも、文章として公開する場合は、あんまりまずいとか言いたくないから、まずいの言い訳をしたいキモチだったり、まずいことからの逃げ道の模索ってのもあるかもしれませんが、どううまいのか、どうまずいのかを書きます。

理由はどうあれ、人に伝える場合は味覚を細分化する必要があると感じているからです。

  • 昆布出汁が効いている=昆布好きにオススメ
  • ここのチャーシューはうまい=チャーシュー好きにオススメ
  • 白髪ネギって言ってるのに輪切りの青ネギが出てくる=白髪ネギ好きにオススメしない

こように細分化することで、興味への入口を増やせると考えています。絶対評価だったり相対評価だったりしますが、わかりやすく唯一無二で限りは、相対的な評価になってしまいます。とは言え、結局のところは、「自分好み」なラーメンが「うまいラーメン」であり、それは千差万別で、人はそれぞれ味の感じ方が全く違うわけですから、他人がうまいと言ったからってうまいとは限りません。

唯一無二とは、自分にとってはうまいと感じるものの、多くの人はまずいと評価したラーメンは「最高のラーメン」とも言えるのです。なぜなら、そのような万人受けしないラーメンは多くないからです。商売にならないから…。

他人にとってはまずいようだけど自分にとってうまい物と言うのは、自分にジャストフィットした唯一無二なクセツヨラーメンなわけですから、決して味覚音痴とは違います。味覚音痴と言うのは、うまいとかまずいでは計れるものではありませんし、単なる悪口です。

ただまぁ、筆者が「こいつ味音痴だなぁ」って思うのは、「大勢の人が良いと言ってる物だから良いと言っちゃえる感覚」でうまいまずいを決めている人が味音痴の人だと思います。なぜなら、味についての評価ではないからですね。大勢の人が良いと言ってるけど自分には合わないなというのは多くあります。環境による地方の味覚ってのもありますから、出身地が違えば求める味の方向性が違って当然です。

話を戻しますが、ある人にとってのみ最高にうまい店というお店は流行りにくい上に、評価サイトではまずいとだけ言っちゃう人が多くなり、さらに客足が遠のいてしまうため、経営が難しそうな印象です。しかし、趣味でやってるお店じゃない限りはビジネスですから、100人中100人にウマイ!と言わせるラーメンを作りたいのでしょうけれど、それの答えは結局は「平均的なラーメン」または「わかりやすいラーメン」だと感じますし、だったら三食いくらの家ラーメンでいいやと思ってしまいます。

個性を出せば出すほど、当然、クセツヨになっていき、その結果が両極端に意見になっていくのです。クセが強いのに万人受けするものを提供してもらいたいというわがままな気持ちもありますが、そういうのを提供してくれるのが名店たらしめる理由なのでしょう。

それと、ラーメン屋と言っても、全てのラーメン屋さんが情熱的にこだわって作ってるかと言えばそうでもなく、三食いくらのスーパーの生ラーメンや、サービスエリアの食堂のようなラーメンで1000円近く搾取してるラーメン屋も多いです。これはパスタだろうとそばだろうと同じように感じます。

1杯1000円以上のラーメンが高いか否かは、やっぱり出来次第だと感じますので、決して価格だけでは判断できません。ただ、なんか勘違いしてるように思うのだけれど、味見もできない物に1000円以上を出すか?と。「多分うまいだろう」って言う気持ちで食べた1300円のラーメンがまずかった時のショックったらないですよね。

味見ができればよいのですけどね。

執筆後記

出展した覚えないの無い品評会に勝手に参加させられるのは嫌だろうなぁとは思います。まして「誰だよおめぇよ!」ってなもんです。こういった「自分は何様なんだろう?」という葛藤や矛盾をずっと抱えてレビューを書いています。

だから、美味しいもの・良いものに出会えた時は書きたくて仕方ないし、書いてて嬉しい・楽しい。そういうもので溢れる国であってほしいと願っています。

その反面、相手を傷つける事もあるのは確かなので、出来るだけオブラートに包んだり、品質の高いレビューを心掛ける必要があるように感じます。

 

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