無印良品の麻婆豆腐の素
商品概要
花椒と唐辛子の辛み、3種類の醤のコクが特長です。豆腐と長ねぎを用意するだけで、本格的な麻婆豆腐が作れます。
🌶🌶🌶🌶🌶(5/5 激辛)
引用元:パッケージ
かんたん調理:四川麻婆豆腐の素(1~2人前)
内容量75g:190円(税込み:2024年07月現在)
原材料名
豚肉 (国産)、 香味食用油、大豆油、豆板醤、しょうゆ、 甜麺醤、 ポークオイル、おろししょうが、おろしにんにく、たん白加水分解物、トウチ醤、粉末小麦発酵調味料、香辛料、砂糖 / 増粘剤(加工デンプン、キサンタンガム)、 色料(カラメル、カロテノイド)、香辛料抽出物、 酸化防止剤(ビタミンE)、(一部に小麦・ご ま・大豆・豚肉を含む)
製造は、瓶に入ったなめ茸でおなじみのTABLELAND の 丸善食品工業株式会社[HP]ですね。
用意する材料
●豆腐(150g)
●長なぎ(1/6本:15g)
当ブログでレビューしまくってるレトルト系麻婆豆腐の素はだいたい300~400gの豆腐を使用するとされていますし、一般的に売られている豆腐は250~450gほどの豆腐なので、150gの豆腐は300gの豆腐を半分に切るか、割高だけどミニパックの物を購入する必要があります。この時点でかなり萎えた。けどまぁ、天下の無印ですから仕方あり居ません。気位の高い貴婦人に紛れながら、カルディや成城石井のような気持ちでレジに並びました。カルディや成城石井の麻婆豆腐はめっちゃうまかったから、期待してます。(あ、タイトルはまだ見ちゃダメ)
無印良品の麻婆豆腐の素を使って調理します
『なぁおい、めっちゃ少なくないか?』ってことでさっそくレビュー!食レポ!・・・しないんだなこれが!レシピ本などを読み漁っていたら、先に完成品を見せ、そこから作り方を紹介するというのがパターンだったのでそのようにしてみようかな?と思った次第です。500日以上も毎日ブログ書いてると、色々変化させたくなりますね。
ってことで、ここからはいつも通り、以下に調理の行程を記載してゆきますが、しっかりと筆者がいつも同じように調理しているという事の証明の為に作り方…と言うか、作った方法を記載しているだけですので、読み飛ばしても全然OKです。
基本的な行程は、豆腐を茹でる⇒ネギを乾煎り⇒麻婆豆腐の素とネギを混ぜる⇒豆腐を投入して煮る⇒万能ねぎを散らす。って感じで、ユニークな指示がない限り、全て同じ行程、同じ材料で行っています。
今回のユニークポイントは【仕上げにごま油を加える】と書かれていたのでそのようにします。
ちなみにいつも同じような行程で麻婆豆腐を調理しているのは、出来るだけ公平なレビューをしたいからです。
1.豆腐を茹でる
適当な大きさにカットした豆腐を、1振りの塩を加えたお湯で茹でます。
こうする事で得られるメリットは、豆腐が温まる事と崩れにくくなる事です。
事前に豆腐を温めるのは麻婆豆腐の素を使用した美味しい麻婆豆腐作りには必須で、冷たいままの豆腐を使用すると中心部が冷たいままだったりと微妙な結果になりがちです。
茹で時間は2分~3分ほど、あるいは、水から茹でて沸騰したらOKです!
しかし、150gの豆腐を大きめにカットしたらめちゃ少ない…(笑)
2.長ネギを乾煎り
作り方の説明書では後入れと記載されていますが、筆者はこういうのに入っている生っぽいネギ系があまり好きではないので、乾煎りをして少し焦げ目をつけています。薬味用のネギなら平気なのに、なんでだろ?
3.麻婆豆腐の素を投入
そっと入れたらバチバチっと跳ねる油に腕が焼かれた!ので、ご注意くださいね。火を弱めてから一気に投入する方が良いです。
香りは、陳麻婆豆腐を思わせる花椒っぽさが強めな辛い香りがします、うまそう。でも、ひき肉感はあんまり感じませんし、やっぱり量が少ないなぁ。
4.豆腐を投入!
弱火と中火の間くらいの火力で煮ていきますが、フライパンが大きすぎて外側から焦げてしまっていますから、なるべく豆腐に寄せるように絡めました。フライパンのサイズをしっかりと考える必要がありますね。でもこれしかねぇ!
5.ごま油を少々。
『お好みで仕上げにごま油(小さじ1)をまわしかけてください』とあるので、それよりも少なく垂らし入れました。ゴマ油の香りが食欲をそそる!
で、わけぎaka万能ねぎを散らして、無印良品の麻婆豆腐 feat.WAKEGI の完成!
無印良品の麻婆豆腐のレビュー
『・・・は?』
その時、筆者の思考が数秒間止まったことをハッキリと感じました。
なぜか?あのね、これ、味がないです。味がしません。辛さだけがある謎の味です。でもね、パッケージには激辛とありますが、激辛でもありません。陳麻婆豆腐から辛味を減らして旨味をごっそり遠くにぶん投げたような味です。
確かに花椒感はあり、シビレも感じます。市販の花椒でシビレを感じることは稀ですが、これはしっかりいとシビレがありますのでそこは評価できますが、それだけです。
びっくりしたのは、豆腐の旨味をかき消している事です。通常どんな豆腐でも冷ややっこなど、そのままで食べても『豆腐ってうまいなぁ』って思うじゃん?それがない。旨味を持った豆腐の味さえもどっかにぶん投げられてしまうのです。
めんつゆをかけただけでも最高に旨いのが日本の豆腐ですよ。何をどうしたらこうなってしまうのか、全く意味がわかりません。
ただただシビレのある油油しい(ゆゆしい)豆腐を口に運び、悪口にならないように味の表現を模索するだけのつまらない作業でした。由々しき事態です。我慢ならん。
とは言え、ひき肉らしきものの塊はしっかりと味があるんですが、ただこれもね、しょっぱいばっかりで、その塊だけしか味がしないんですよ。
ネギも入れる必要がありませんでした。こんな感想は初めてです。今までは『ネギだけが救い』だとか『豆腐がうまい』だとか、なんとか酷評を避けるように徹してこれたのですが、これはもう、酷評以外無理です。
ゴマ油も入れた意味もなく思います。油っぽくなっただけで、なんにも役立ちませんでした。無くて良いです。
特に後味が最悪で、銀歯にアルミホイルがくっついたかのような不快感が口内に残ります。これはなんなんだろう?と、不快感に耐えつつ、目をつぶって天を仰ぎながら味の確認を続けました*1が、よくわかりません。
語彙力が足りなくてもどかしいのですが、なんというか、人工的な砂糖に似た不快感があるんです。人工甘味料ではなく、人工辛味料みたいな、そんなのがあるのか知りませんが、そんな感じの味がしました。そして、これが口内から消えるのは、しばらくかかります。ジンジャーエールすら負ける何か得体のしれない物です。口直しに何か別のものでも食べようと思ったけれど、食欲が完全に失せました。お手上げです。
結論としては、無印良品には、失望をした次第です。やり直してほしい。私を企画会議に呼べとまでは言わないけど、決断した人はせめて、20種くらいの麻婆豆腐は食べた方がいいです。ハッキリ言って、過去一最悪でした。
無印良品の麻婆豆腐の素が最悪な3つの理由
あーあー、火がついちまった。あのね、もう止まらんよ!
1.価格が高い(量が少ない)
まず、税込み190円と言う価格に騙されてはいけません。スーパーなどで売っている麻婆豆腐(300円以下)と同じくらいの量を作ろうと思うと2袋必要です。となると380円です。こういうケチくさいアコギな事すんの?どうしたの無印、経営ヤバイの?心配になってしまいます。
あのね、筆者はね、中学生の時、無印のシャーペンとシャーペンの芯のあの素朴なぬくもり優しさに憧れて、どうしても欲しくて欲しくて、でも、当時無印がなくてね。宮城県から関東に引っ越してきたとき、ファミマで売ってて感動したんだ。あの感動は筆者の大切な宝物。うんうん。
だけどね、この麻婆豆腐はマジでひどいです。悲しくなってしまった。
2.味がしない(旨味がない)
『あれ?またもや俺だけ味音痴になってるのか?((参照:テレビで話題の【CookDo®PREMIUM極麻辣麻婆豆腐】を山形豚と九条ネギを使ったプレミアムな調理をして食べてみた結果。 - urakatahero“B”log))』と思って、通販サイトのレビューを熟読したら無印良品の麻婆豆腐の素をまずいと評価するネットの声がたくさんありました。
確かに『まずい』とも言えますが、ただね、まずいと言うのとはちょっと違くて、まずいはまずいんだけど、自分の観点だと『食べられなくはない』程度のレベルで、ガチでマズイ物とは言えない感じでした。むしろね、味がしない、薄味すぎるという感じ。
調理中はそれなりに香りを感じるから、肩透かしを喰らってしまったってのもあると思う。しかし、しかしだ、ひき肉の塊のところはちゃんと味がしている。つまり、これね、量が少ないから悪いんだと思う、3袋くらい買って300gの豆腐で作ったらまぁまぁいいんじゃないかなぁとは思いました。まぁだったら、もっと良い麻婆豆腐を買った方が安くてうまいです。
一言で言えば『まずい』が適切ですけどね。
3.辛くもない(激辛って何)
あのね、麻婆豆腐に限らず「辛いだけの食い物」ってのがこの世に存在していて、もちろん市販の麻婆豆腐の素でもそういうのはちょいちょいあるのが残念なんだけど、これはそれを超越していて「辛くもない麻婆豆腐」になっているんですよね。
いやね、辛味はあるんですよ。ただ、激辛って何?と。パッケージ買いした時は、辛すぎて味がわからない可能性を考慮したんです。激辛!って書いているのは本当に激辛なので、覚悟が必要なんですよね。
辛いけど食が進むってのが、麻婆豆腐にとっての最高・最終到達地点だと筆者は考えていて、中辛~辛口くらいがだいたいその傾向にあります。で、激辛ってのは、それよりも辛さを求める人向けだけど、しっかりと辛さの奥に旨味があるから中毒性があって旨いと感じる事ができるはずなんですが、この無印の麻婆豆腐ってのは、別に辛くもないんです。
あのね、このブログでは、分母のわからない段階表記をするのはやめようと思って【オススメ度★★☆☆☆】みたいな事をスッパリとやめたんですけど、まさにそのわけのわからない数値マジックで騙された感じですよ。
何と比べて激辛なのかわからないけど、甘口と比べても激辛ではないです。陳麻婆豆腐が最も激辛だと感じたので、それを5/5とすると、こちらは3/5程度。しかも旨味なし。
本場四川が何かわからないけど、我々のような味にうるっせぇ日本人向けにと改良を重ねて日本の食卓に並ぶようになった日式中華の父・陳建民先生を敬った方が良いです。
執筆後記
『社員全員で味見をしろ、凄麺を見習え』
まぁ、凄麺も微妙だなぁと思うことはあるけどね、でもそれは、カップラーメン業界のレベルがあまりにも高いからだと思うし、単に自分に合ってないだけだと感じています。
レトルト麻婆豆腐業界だって、かなりレベルが高いので、ブランド名だけで勝負するのはあまりにも愚策と思います。不景気な現代では、何かとパフォーマンスが優先されますし、パフォーマンスに優れた物を我々は選びます。でも、多少高くても旨い物を食べたいって気持ちはもちろんあります。ようは、価格に見合ったものを食べて、少しでも明日の活力にしたいと願いながら食に希望を託し、毎日を頑張って生きているんです。
無印良品の方々だってそうだと思います。だからこそこの商品を許しちゃなんねぇんですよ。ぶち壊しだよ!
無印のあのおしゃれ感は好きです。過度な期待をして、勝手にブチギレた自分が情けないと思いながらも、どうしても言わずにはいられなかった。サーセン。
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*1:何を味わうにせよ、目をつぶって天を仰ぎながら味を確かめています