あらすじ
なかなか加湿されずに辛さを残すシャグに不信感を抱いた筆者は、加湿の要となるヒュミディパック(ボヴェダ72%)を手に取り確認。
パックを揉むとなんだかボコボコとしており、乾燥タピオカ(amazon)が入ってるように思えました。どうやら水分がだいぶ失われているようです。
ボヴェダの特性はというと、加湿と除湿の相互コントロールにより一定の湿度を保つことなので「除湿させれば復活するのではないだろうか?」と考えた筆者による最も効率の良い復活方法をお伝えします。
乾燥したBovedaを復活させる
筆者が使用しているヒュミディパックは、BovedaとXikarのコラボアイテムです。
Xikarとは世界的に有名な葉巻専用カッターや葉巻保管箱などの主に葉巻用具のメーカーとのことですが、よくわからんで買っただけですが…。
Xikar⇒amazonで見てみる
Bovedaとは
ボヴェダを復活させると言う趣旨の記事ですので、そもそもボヴェダを知らない人は読まないと思うのですが、道に迷ってやってきた人の為に解説します。
ボヴェダは、ハーブやスパイス、シャグやギターなどの湿度管理用の湿度コントロール剤で、除湿剤でもあり、加湿材でもあります。
物体の名称はヒュミディパックと呼ばれており、とりわけ高性能として有名な商品がボヴェダです。
内容としては水と塩の飽和溶液で構成されていて、密閉容器の中の湿度を自動で調節しますので、湿度計などの公正にも使用できます。
具体的には、32%、58%、62%、65%、69%、72%、75%、84%、などに設定されたボヴェダを使用することで細かな湿度調整ができるので、湿度コントロールが必要なものにとってはかなり重宝する商品となっています。
ボヴェダの効果が持続するのは、密封状態で6〜9ヶ月程ですが、開封を頻繁に行う場合は2〜4ヶ月程、あるいはそれよりも早くにダメになりますが、基本的には使い捨てとされています。
ボヴェダ公式amazon店⇒Amazon.co.jp: Boveda Official
ボヴェダを加湿する方法
ボヴェダで加湿する事はあっても、ボヴェダを加湿することはあまりないと思います。
というのも、ボヴェダは基本的に使い切りのため、加湿をして復活させるような使用方法は推奨されていないからです。
とは言え、除湿⇔加湿が可能というのは、持続可能(サステナビリティ)な行動が可能だと考えられますし、結果的にSDGsに貢献することにもなるとうっすら考えています。
つまり『ただケチなだけじゃないぞ!』という言い訳なんですが、まぁ、筆者はケチ寄りのサバイバーですので、再利用をしています。
まえおきが長くなりましたが、再加湿装置の作り方のご紹介。
まずは使用するアイテムから。
左上:精製水(ウェルシアで購入)
右上:ミニチュアビールケース(セリアで購入)
左下:石鹸スタンド珪藻土(セリアで購入)
右下:砂糖用密封保存容器(セリアで購入)
ちなみに総額は600円程です。
ボヴェダには気化した水分を吸い込んでもらうだけなので、水道水でも良いと思ったのですが、水道水にはミネラルやカルシウムなど様々な物質が溶け込んでいるので、念のため精製水を購入してきました。
精製水とは、蒸留やろ過、イオン交換、逆浸透などの処理が行われており、原水に含まれる不純物を除去した純度の高い水です。ちなみに、飲用には推奨されていませんが、その理由は『味がしないから』つまり人間にとってはマズイ水だからだそうです。
精製水は、ドラッグストアやスーパーなどの目薬やコンタクトレンズ用保存液のコーナーなどで100円程度で販売されています。
精製水を珪藻土にひたして気化させます。
珪藻土は湿度が高いときは水蒸気を吸収し、湿度が低くなると水蒸気を放出しますので、そもそもがヒュミディパックと同じような使い方が出来るっちゃ出来るのですが、湿度コントロール能力としては、一定の湿度を保たせるには湿度計を使用しつつの人為的介入が必要など大変ですので、水蒸気発生装置として使用します。
水蒸気を多く放出させるには、平らな板よりも凹凸状の方が効率が良さそうなので、セリアの風呂関係のコーナーで販売されている石鹸用の珪藻土コースターを購入しました。
密封保存容器の最下層に精製水を含ませた珪藻土を配置し、その上にヒュミディパックを乗せればやがてヒュミディパックが水分を吸い取ってくれるだろうと考えたのですが、直に乗せるのではなく浮かせた方が良いだろうと考え、防水性が高いプラスチック製で穴が多く開いているミニチュアビールケースを設置した上にボヴェダを置いたというわけです。
蓋の裏に張り付ける方法も考えたのですが、紙が破れたら終わりですし、張り付けたあとの糊が残ったらそこに色々くっついてしまいますので却下です。
その方法の場合は、強力な磁石で挟むのが良いですが、外すのが困難になったり、水に落下するリスクもありますのでご注意ください。
追記:加湿1日後
写真ではよくわからないので撮影を断念しましたが、約24時間後、乾燥タピオカ、あるいは、BB弾のような手触りになっていた中身がややぶよぶよとした状態になっており、ヒュミディパック(Boveda)自体が全体的にしっとりとしていました。
とは言え、ヒュミディパック内部にシコリのようなものが複数存在しているのが触診でわかる状態です。
このシコリのような物がなくなった時点で再生完了となります。
この事から、再生が可能である事はわかりましたが、もうしばらく様子を見ます。
追記:加湿7日後
2日~4日頃まで小さなシコリが確認できていたのですが、その後そのまま放置したところ、パックの中身がぶよぶよになっておりましたので、完全に復活したことをお知らせします。
完全に乾燥しきっている状態のボヴェダの場合はわかりませんが、水と粒が混在している状態であれば1~2週間ほどで完全復活します。
追記:3度目の再生
3度目の再生にも成功しました。特に不具合はありません。
記事の締め
ボヴェダを加湿して再利用するのはSDGs的にも良い事なので、ボヴェダを複数所持して常にストックしておきましょう。
密封状態で販売されているボヴェダでも、含有水分量が減っている状態のものもありますので、軽く指で揉み、粒状になっていない物を確認して購入するのが大切です。
ボヴェダ内に沢山の粒が入っている物にあたってしまった場合は、クレームを入れるか諦めるかの2択になるのですが、第三の選択肢として、今回の記事のように加湿してあげれば延命、あるいは復活させることができます。
また、ヒュミディパックを使わない時はジップロックなどの完全密封できる物で保存する必要がありますが、その際のジップロックのサイズは可能な限り小さい物の方が良いです。
こちらの記事もヨロシクベイベェ
●100均セリアで『ひのきのぼう』が売ってたから小さな棚をDIYで作成して観葉植物を飾りたい! - urakatahero”B”log