あらすじ
冬の名物『みかん』を食べまくった筆者。
『みかんの皮って陳皮(ちんぴ)と呼ばれる漢方だったなぁ』と思い出し、作ってみる事にしましたが、どうやって使えばいいんだろう?
陳皮を作る
みかんの皮を湯通しして表面の汚れ(オイルや農薬)を落とそうとしています。
何がついているのかわからないので、一応やってみましたが、効果があるかは何とも言えません。
みかん色になるかと思ったのですが、黄色でした。
大量に煮出せば草木染に使えるのではないか?と思いますが、あんまり綺麗な色にはならなそうですね。
洗濯ネットでもなんでも良いと思いますが、日当たり良く風通しの良いところにぶら下げて乾燥させました。
みかんの良い香りが周囲に漂います。
陳皮とは?
3週間程天日干しをしたみかんの皮をハサミで細長くカットしました。
みかんの香りは健在ですが、みかんと言うよりは柑橘類といった印象を受けました。
陳皮(ちんぴ)は、みかんの皮を1年以上乾燥させた生薬の一種で、中国では古くから漢方薬の原料として使われてきました。
陳皮には、リラックス効果や毛細血管を強くして血流を改善する効果、健胃・整腸効果、風邪予防などの効果が期待されておりますが、漢方薬としては主に胃もたれ、消化促進、食欲増進、かぜによるのどの痛みやせきなどに用いられます。
七色蕃椒堂さんの七味唐辛子の啖呵売り口上にもあるように、七味に使用されている事もありますね。
~前略~
紀州は有田、和歌山県の特産物であるお蜜柑の皮を丁寧に陰干しして粉末にしたもの。中国漢方では陳旧なるものに価値がある事から陳皮と呼ばれています。ビタミンCたっぷり風邪のお薬や、健胃生薬としても用いられます。引用元:東京七味・七色蕃椒堂
日本三大老舗七味屋さんでは、東京薬研堀の「やげん堀中島商店」、長野の「八幡屋磯五郎」で陳皮が取り入れられています。ちなみに、京都清水の「七味家本舗」では、陳皮ではなく白ごまです。
七味の他にも、柚子の代用としても使える事から、お吸い物、炒め物、漬物など、に使用できます。
陳皮の使い方
コーヒーミルやスパイスミルなどで砕いて使いますが、細かくなりすぎてしまうのでアルミ製のグラインダーがオススメです。
例えば、白菜の漬物やハーブティーと一緒に煮出すなど、
なお、ゆず湯のようにお風呂などに浮かべて使う場合は、裁断せずに使った方が掃除が楽です。
陳皮を吸う
メンソールとは違った清涼感というかさわやかな雰囲気だけはしますが、特に味もしません。
焚いてる状態ではほのかに柑橘が香りますが、木が燃えるような香りがします。
スモーキンググリーンで巻いてるのに、超スローバーニングで長持ちしますが、ほぼ無味なので飽きます。
陳皮にあるとされるリラックス効果が出ているのかは定かではないのですが、まどろみに似た倦怠感を感じます。
喉にイガラっぽさはないのですが、唇が少しヒリヒリします。
筆者がフル陳皮を試した結果、悪くはないけど最終手段だなぁと感じました。
通常使いをするのであれば、フィルター前に少し詰めておく事で『もったいなさを感じずに捨てられる』と割り切った使い方をするのがベストかなぁと。
なお、フィルターの替わりとしても使えましたが、その場合は、あらかじめフィルターサイズにロールしておく方が良いですね。
また、みかんの皮はヒュミの代用として加湿にも使えるので、加湿後のみかんを放置して乾燥させても同様の結果を得られると考えられます。
記事の締め
今回、実際に陳皮を作ってみたところ、特に使い道を見出すことはできず、大量に余ってしまったのですが、なんとか消費したいと考えています。
しかし、料理が得意な方やSDGsに貢献したいと考える人にはオススメです。
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