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まえおき
この記事は、古いサンウェーブ製のシンクに付属のlixil(INAX)シングルレバー混合水栓(SF-1422SX-SW)をDIY修理した体験談になります。
主にスパウトと呼ばれる吐出口の筒の中身のカートリッジ(A-1943-10)の交換について記載しています。
築30年くらいの当時の最新家屋ではこれが使用されてる事も多いので、リフォームやリノベーションなどをする場合の参考にしてください。
なお、浸水していると、システムキッチンを構成しているシンク下の木材が腐食してる場合があります。
水漏れは緊急に対処する必要がありますので、まずは止水を行ってください。
元栓の止め方は記事を参照してください。
動画で見る実際の修理の様子
動画では、パパっと修理を行っているように見えますが、早さに関しては編集によるところが多く、実際は大変な場面も多かったです。
水道が壊れたらする事。
この記事を読めばlixil(INAX)のシステムキッチンの混合水栓(SF-1422SX-SW)の修理を自分で行う事が可能ですが、急ぎの水道トラブルは最寄りの水道工事へ依頼した方が早くて確実です。
とはいえ、秒速では来てくれないのでとりあえず水を拭きましょう。
ほっとくと床下にまで浸水しますし、結果として床が腐ります。水は強いです…。
『実は結構前から気づいていたけど、放置してました』って人も多いはず。
確認の方法
シンク下の引き出しを開きますが、これがとても重い。同型の商品を使用してる方は、腰がやられますのでお気を付けください。私は知りました、これは鉄の塊だ!と。
このセット自体がかなり古い物なのでレールも錆びたりして壊れてる可能性もありますので、どうしても動かない場合は、レールにWD-40やCRC55-6などの潤滑油を使用すると良いです。
シンクの下はこうなっています
パーツが揃うまで一度も使わないというのならば必要ないのですが、生活するうえではそうもいきませんので、水を拭く時にペットシーツやオムツなどの吸水力の高い素材を漏水箇所に敷く方が後々楽です。
- 内部をタオルなど水を吸う物でベニヤ板を保護する。
- 水を出してどこから漏れてるのかを確認します。
激しい水漏れの場合は、水道の元栓を止め、水道局や水道修理業者に連絡をしてください。この記事ではスパウトの交換以外の修理方法を記載していません。
スパウト上部分の故障を確認しました
スパウトとは、ようするに吐出口のパーツのことです。
最悪なケースだとこの中身に異常が見られない場合はスパウト本体の故障なので、キットそのものを交換するしかないのですが、この型のスパウトは廃盤の為、そっくり別物に全交換するしかありません。
しかし、物理的な破壊による損傷じゃない限りは中のパッキンなどが壊れてるだけの可能性が高いので、慌てずに確認しましょう。
修理か交換か
修理と交換、どちらも部品の交換を行いますが、この場合の交換とは全交換の事です。
修理の場合、部品の交換を行いますが、治らない可能性もあります。
部品交換しても治らない場合は全交換になりますから、購入した部品代が無駄になってしまいます。
DIYでの修理は、乗り物でもパソコンでも外部濾過でもなんでもそうですが、故障個所を断定する為には新品パーツを取り付けてみないとわからない事が多いので、これを無駄と思うか、DIY的趣味と割り切るかの選択を迫られます。
単純に安く済ませたい!というのとはちょっと違います。
故障個所の断定が出来ないとむしろ高くついてしまいますので、この記事の読者さんには、そんな思いをしてほしくありません。
今回のように、スパウト上部からの水漏れであれば、カートリッジとパッキンの交換で治りますが、部品交換で絶対に治るわけではありませんので、そこはご理解ください。
心配な方は、業者に委託するのが1番いいです。ほんとに。
私の動画を見て、自分でもやれそうだな?同じ症状だな?と思った方は自己責任でお願いします。
パーツリストを確認します
この記事は20年以上前のSF-1422SX-SWというlixil(INAX)シングルレバー混合水栓の記事です。しかも、サンウェーブ製のシステムキッチン専用パーツですから、今や珍品に近いので、多くの方にとっては需要のない記事だと思いますが、構造はだいたい同じです。
なお、展開図はこのようになっています。
主に必要となるパーツ
⑥ A-1943-12 シングルレバーヘッドパーツ(ASSY)
⑦ 65-136-40 吐出口=スパウト(廃盤)
⑪ 18-232 自在ワッシャー
⑫ 18-339 求芯性リング
⑬ 50-2128 Uパッキン
⑭ 18-1078 自在ワッシャー
┏もっと細かく知りたい方はこちら┓
シングルレバー混合水栓SF-1422SX-SW(水栓金具) |LIXIL部品ナビ
特に重要なパーツは以下のもの。
ヘッドパーツについて
A-1943-10
lixilのパーツは高いのですが、純正品を使用する以外の選択肢はありません。
しかし、SF-1422SX-SWの純正のA-1943-12は廃盤で手に入りませんが、代替品(A-1943-10)があると、lixilさんに教えてもらえました。
筆者はホームセンターを複数個所足と電話で探したのですが、店頭での取り扱いはほぼなく、通販の価格より30%~40%ほど高いのを確認しました。
私が探した時点ではamazonが最安値でしたので、amazonで購入しました。
Uパッキンについて
Uパッキン・・・50-2128
Uパッキンはゴム製品なのでかなり劣化してるはずですので、ついでに交換しておくと安心です。
Uパッキンの交換だけで済めば良いのですが、そのUパッキンがとにかく硬くてハメにくいので…頑張ってください!
スパウトの中身の状態を確認しよう
カートリッジの劣化状況を見て物理的損傷が確認できた場合、あるいはなんとなくダメそうならカートリッジとUパッキン2ケの交換です。
一見大丈夫そうに見えても、ダメになっている場合もありますし、カートリッジの交換ついでにUパッキンも交換しておくと安心です。
ワッシャー類はプラスチックなので余計な事をして壊さない限りは大丈夫でしょう。
修理のまとめ
- カートリッジの交換で治る可能性が高い
- Uパッキンも同時に交換するのが良い
- すでに廃盤品なので買い替えを検討する事も必要
雑記
物を直して長く使うのが私は好きですが、なんでもかんでも自分でやる事はしません。
出来そうだな?と判断した事のみをやりますが、やっぱりどこかで不安が残ったり更に壊したりなどのリスクがあります。
それらも踏まえた上で『じゃあどうするか』を考える事も、DIYの楽しさです。
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