ウォーターコイン
ウォーターコイン、ウォーターマッシュルーム、ウチワゼニグサ。これらの名前を持つ水草は、アクアリウムやビオトープで人気のある水生植物です。丈夫で繁殖力旺盛、初心者でも育てやすいことから、ビギナーからベテランまで幅広い層に愛されています。
しかし、その育ちやすさから気を抜くととんでもない事にもなってしまうので注意が必要で、侵略的外来種でもありますから流出・放出はダメ、絶対。
ウォーターコインの繁殖力は凄い
上記の写真は筆者のプラ舟ビオトープの越冬明け直後の状態でやや弱弱しい状態ですが、波板を被せていただけですが、枯れずに増えていました。
見栄えはともかくとして、メダカの泳ぐスペースが減ってしまっていたので、ここから草抜きをして減らしました。
地下茎植物なので、土中や砂利のスキマから横方向にどんどん増えていき、途中で切れても切れたところからまた増えていきますので、簡単に増やせます。
増やしたい場合は根っこを残すように抜いて別の容器に沈めておけば勝手に増えます。
筆者の場合は、まったく増やす気がないので、ブチブチとちぎったり抜いたりと雑に扱っていますが、捨てるほど増えてしまっているので大変です。
ウォーターコインの花が咲く
花は白色で、5~9月に咲くとされています。
花にアリが乗っているところをみると、こんなに小さいのに蜜があるのでしょうね。
葉が結構でかくなる
『こんなにデカくなるの!?』と、面白がって放置しています。
比較対象として適してはいないのですが、手前の白いグリーンウォーターは孵化容器として使用しているセリアの箱で、針子が大量にいるのでこれから別容器に移します。
箱をどかしたらここだけスッポリ穴が開いてるのかな?
色白で弱弱しいけれども、うねうねとしながら進路を探っていたようです。
このように、直植えをしてしまうと、どこまでも広がってしまうのが地下茎植物の特徴です。
しかし、なんかうねうねとしてて気持ち悪いので、このあと抜きました。
地下茎植物の競演
ドクダミの花も可愛いのですけど、筆者はドクダミにかなり悩まされており、何かと困っています。まずニオイとその繁殖力の強さですよ…。繁殖力は53万くらいあります。
\雑草との戦い/
でもウォーターコインにはメリットがある
ビオトープやアクアリウムにウォーターコインが最適な理由
- 水質浄化: 葉の裏側に気孔があり、光合成によって酸素を排出。メダカにとって害となる物質を吸収して成長するので水質浄化に効果がある。
- 隠れ家: 葉の間に隙間ができ、メダカなどの小型魚類の隠れ家になる。
- 景観: 緑色の葉が水面を覆い、涼しげな雰囲気を演出。赤褐色の葉は、水槽に彩りを添える。
- 繁殖力: 地下茎で増殖するため、簡単に増やすことができる。
アクアポニックスと同じ考え方になるのですが、一言で言えば水質管理に手間がかからなくなります。
メダカや金魚・ヌマエビとの相性がズバ抜けて良いので、異常ともいえる繁殖力さえ抑えられればかなり重宝します。
土壌は赤玉土でも砂利でもなんでも地下茎を伸ばしまくります。
ウォーターコインのデメリット
デメリットはやはりその異常すぎる繁殖力の強さのせいで、レイアウトとして美的に取り入れる場合は、頻繁に手入れが必要となります。
とは言え、その点においての筆者の考え方としては、ビオトープは野生味がある方が面白いと考えているので、ともすれば特にデメリットもありません。
執筆後記
まとめ
ウォーターコインは、ビオトープやアクアリウムに欠かせない万能水草です。
地下茎で盛んに分枝し、新しい株をどんどん増やしていきます。そのため、一度導入すれば、あっという間にビオトープを覆い尽くすほどに増殖します。
これは育てやすいとも言えるので、初心者でも安心して栽培することができます。
水景・ビオトープに興味がある方は、ぜひ、ウォーターコインを使って、水辺に美しい景観を作り上げてください。
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