ガソリン車の未来を考えています
ガソリン車(内燃機構を持つ車)は2035年に新車での販売が終了となりますが、2035年以降でも中古車の販売は継続されるとの事です。
2024年時点で中古車の価格が高騰しているところを見ると、まだまだガソリン車も捨てたものではない…どころか、その価値が年々増しているなぁと感じます。
とは言え、2024年に購入した新車(ガソリン車)も2034年には10年落ちの過走行車になっている可能性は高いですし、2044年ともなれば20年落ちですから、立派な旧車となっているでしょう。
この記事を執筆している現在から20年前は?というと、2004年ですね。
2004年(執筆時の20年前)の出来事
2004年の2月には米国産牛のBSE問題を受け、吉野家の牛丼の販売が休止となり、豚丼が発売されましたね。同問題を受け、仙台駅周辺の牛タン屋も休業になりましたが、仙台名物の牛タンは仙台牛だから高いんだ!と思っていたら、米国産牛タンだった事を知ってショックを受けた事を記憶しています。
日本で大ヒットした音楽は、一青窈の「ハナミズキ」、平井堅の「瞳をとじて」、DREAMS COME TRUEの「やさしいキスをして」、オレンジレンジの「ロコローション」などのヒット曲があります。刺激たっぷりの穴にエスコートしてぇですね。
任天堂からニンテンドーDSやSONYからPSP(プレイステーションポータブル)が販売された年でもあります。
流行語は、『チョー気持ちいい by アテネオリンピック水泳代表 北島康介選手』で、アニマル浜口さんの『気合だー!』もこの年になります。
同じく流行語になった冬ソナ(冬のソナタ)を始めとする韓流ブームが始まったのも2004年頃からですね。
2004年(執筆時の20年前)のクルマ
2004年には、トヨタ・パッソ、ダイハツ・ブーン、トヨタ・アイシス、日産ティーダ、日産ラフェスタ、マツダ・ベリーサ、日産ムラーノ、ホンダ・エディックスが発売されたようです。※パッソとブーンはトヨタとダイハツの共同開発によるものです。
2023年9月にトヨタパッソの生産が終了し、2023年12月にはダイハツのブーンの生産も終了しました。
2004年の新車売り上げランキングでは、1位から順に「ウィッシュ(トヨタ)」「オデッセイ(ホンダ)」「フィット(ホンダ)」「レガシィ(スバル)」「アルファード(トヨタ)」でした。なんとなく、時代が見えますね。
この頃から高級ミニバンと軽自動車による2強時代になっていきます。
一方で、当時の筆者の周りでは「セルシオ(トヨタ)」や「シーマ(日産)」が人気でした。
中古車情報で【2004年・100万円以下】を条件として探ってみると、過走行車(軽トラで53万kmなんてのも)が目立ちますが、8万km~12万km程の車が価格帯も安くて狙い目ですね。
オーバー60万kmのシーマの思い出
2004年の話ではないのですが、とんでも過走行繋がりの話を1つ。
筆者は走行距離が60万kmを越えたY31シーマや18万kmを超えたY32シーマを運転したことがあるのですが、あの頃の国産車はかなり壊れにくかったように思います。
そのシーマのオーナーは『オイル交換くらいしかやっていない』と言っていました。
ところがしかし、このオーナーは特殊な程に高速道路を多用している人でもありましたので、低回転域~高回転粋をまんべんなく使い続けていたから、とんでもない走行距離でも平然としていた可能性は高いです。もちろん、シーマという日産の高級セダンのエンジンを始めとする性能の高さによるものでもありますし、ハイオク車ですから、給油毎にガソリン添加剤が混ざっている事もプラスに思います。
いずれにせよ、どのような乗り物であっても、エンジンを高回転まで回すことで、燃焼室内にたまったカーボンなどが燃えてきれいになるのです。
これは、回転数が上がると燃焼室内の空気の流速が上がり、燃料とよく混ざってよく燃える為です。
近所をウロウロするばっかりの車は?と言うと、どうしてもカーボンが溜まってしまいますので、その状態では20万km近くなればガタガタになり、エンジンからも異音がしてくるはずです。
筆者のエスティマも、12万kmを超えたあたりからかなりガタつきはじめましたし、燃費も悪くなってしまっています。
こうなると、カーボン(デポジット)を飛ばしたい気持ちはあっても、怖くて高速なんて乗れません。
このように、多くの車は買い物などの日常使い用でしょうから、定期的に高速道路を走ったり、高回転域まで回したりすることは稀ですよね。
先ほど、ハイオクガソリンには添加剤が入っている事に触れましたが、ガソリン添加剤とはなんなんでしょうか。
ガソリン添加剤について
ガソリン添加剤には、ガソリンタンク内部に溜まった水を除去する水抜き剤、エンジン内部を洗浄する清浄剤、ガソリンのオクタン価を上げる製品(ハイオク)、酸化防止剤などがあります。
本稿では『古い車を未来に繋げる』や『古くなった車の延命をしたい』がテーマですので、エンジン内部を洗浄する清浄剤についてを取り扱います。
エンジン内部の洗浄剤とは、ガソリンと混ぜて使用する事で溜まってしまったカーボンを溶かし、ガソリンの流れをスムーズにさせる為に使用します。
普段高速運転をしない車でも、高速運転と同じようにカーボン汚れを取り除く事ができるのです。
その結果として、燃費の回復やエンジンが好調するなどの変化がみられるようになります。
効果がないガソリン添加剤について
ガソリン添加剤全てで同じ効果があるのか?と言うと、残念ながらPEAまたはPIBA配合ではない物には、期待されるような効果がありません。
また、頻繁に高回転域を使用している車や、低走行距離の車にカーボンデポジット洗浄系のガソリン添加剤を使用しても、効果がほとんど実感できないケースが多いのも確かです。
逆に言えば、PEA配合のガソリン添加剤を使用しても効果を実感しない車は良い状態の車とも言えますので、過走行車であればあるほど、誇っていいし自慢しても良いです。
PEAとは
PEAは、ポリエーテルアミンの略で、主に燃焼室・吸気バルブ・インジェクターなどに固着したカーボンデポジットを除去する効果があります。
還元力(酸化の逆の作用)が高く、カーボンやオイル汚れなどを強力に溶かし、取り除くことができ、溶かされた汚れはガソリンと混ざり、燃焼室で一緒に燃やされることで処理されます。
こちらが人気⇒WAKO's FUEL1(amazon/楽天)
PIBAとは
PIBAは、ポリイソブテンアミンの略で、ガソリン添加剤の主成分であるPEA(ポリエーテルアミン)と組み合わせて使用される物質です。
PIBAはインジェクター内の堆積物を除去するほか、吸気バルブや燃焼室に蓄積したカーボン堆積物を分解・燃焼除去します。
また、新たなカーボンが堆積するのを防ぐ効果もあるとされ、いわゆるコーティングのような役割を担います。
オススメはこちら⇒Surluster パワーショット(amazon/楽天)
日本では未発売 ⇒AUTOBACS Fuel System Treatment(AUTOBACS)
未来にガソリン車を残す意味はあるのか?
電気自動車が多くを占めるようになった未来にガソリン車を残す意味は、実際のところ、その未来になってみないとわかりません。
エンジンが動いても、ガソリンが無ければ動きませんし。
しかし、今乗っているガソリン車を少しでも長く愛用し続けたいと考えるのであれば、PEA配合のガソリン添加剤を使用する事を推奨します。
沢山入れればよいと言うわけではなく必要量を、気が向いたとき、たとえ1年毎であっても、入れているか入れていないかで、未来の愛車の状態が変わっているでしょう。
筆者の場合は、ボロボロのエスティマにAZのFRC-062を添加してるおかげでこの程度で済んでいるのかもしれませんが、実際に添加直後はアクセルが軽くなり、エンジン音がやや静かになるなどの効果を実感しています。
ジャイロXへの添加の効果としては、エンジンが小さいのでわかりずらいのですが、アクセルレスポンスやフィーリングの改善などを感じます。
筆者、多くの人が現状のガソリンエンジンの維持に関心を持つことで、未来に多くのエンジン車を残せると考えています。
2040年頃、ものすごく資産価値の高くなった車に2023年の現在乗っている可能性は否定できません。
今のところは、複雑なメンテナンスを頻繁に行えない一般人の我々にとっては、PEAがKEYとなります。
こちらの記事もどうぞ
●黒く汚れたバイクのグリップを歯ブラシで洗う-デイトナ PROGRIP SCOOTER- - urakatahero”B”log
●ジャイロX(2st)のエアクリーナーエレメントの交換方法とオススメ3選! - urakatahero”B”log