まえおき
『麻婆豆腐が食べたい』とか『今日は麻婆豆腐でいいや』など、豆腐とレトルト麻婆豆腐の素だけ買えば充分なおかずになるので便利ですよね。
せっかくなので『食べたことない麻婆豆腐』や『自分に合っている麻婆豆腐』を購入したいのですが、パッケージを覚えておかないと、自分に合っていない麻婆豆腐をまた買ってしまったりします。
今回の麻婆豆腐は、なんだか当たり前の存在すぎて購入意欲がわかなかったのですが、『今さら何を語ると言うのか?』という程の”ド定番”の丸美屋の麻婆豆腐の素を使った麻婆豆腐です。
私は、このブログでレビューし続けているレトルト麻婆豆腐たちを記事にする前から様々な麻婆豆腐を食べ続けており、色んな麻婆豆腐を食べたからこそ見えるものもあるのかな?と思い数年ぶりに購入してみました。
丸美屋の麻婆豆腐の素(中辛)
パッケージに記載されている『やっぱりこの味♪おいしい定番!』と言い切れるだけの歴史が、丸美屋の麻婆豆腐の素にはあります。
1971(昭和46)年に登場して以来、時代に合わせて味やパッケージをリニューアルし、2023年現在では、なんと、発売から52年ですよ。さすがっス先輩!
丸美屋の麻婆豆腐の素と言えば、昔ながらの手紙型パッケージの”海外かぶれした昭和感”がたまりませんね。
パッケージに記載されている丸美屋「麻婆豆腐の素 中辛」おいしさのヒミツには、
- 鶏の旨みとこだわりの醤
丸美屋が発売以来こだわり続けて来た、鶏ガラスープの旨みと豆板醤の辛みが味の決め手。ごはんによく合う、定番のおいしさです。 - 食欲そそる香り
しょうがとにんにくの風味を効かせた、ねぎ入りのトロミ粉は丸美屋オリジナル。調理の仕上げに加えれば、食欲そそる豊かな香りがひろがります。 - 絶妙なトロミ
トロミ粉には、品質にこだわって厳選したでん粉を使用。とろけるようなのど越しのトロミに仕上がります。
と、書かれており、ここで注目したいのが『コク』という最も曖昧で最もわかりにくいのにうまそうと思わせる言葉が1つも出てきていない*1のに、しっかりとした風味豊かな味を感じる事がわかる文章だと言うことです。これだけでもう、私の好感度がとてもウナギ昇りです。
アレンジしながら調理しまーす♪
問題は【丸美屋・麻婆豆腐の素(中辛)】の作り方がやや面倒な事です。順序通りに作りつつ、アレンジを加えていきます。
1.豆腐を茹でます
豆腐を一度茹でる事で崩れにくくなるし、ほどよく温まるので『麻婆豆腐が部分的に冷たいんだけど?』となりません。綺麗に仕上げたいなら絶対に行った方が良いですよ!
2.トロミ粉液を作る。
【丸美屋・麻婆豆腐の素(中辛)】に付属のトロミ粉を30ml(大さじ2杯)の水で溶きます。私は洗い物を増やしたくないので、軽量に使った大さじで溶きました。
トロミ粉の ほんのり香るニンニクが 私の欲を 刺激します。
ちなみにこのトロミの粉の素は”片栗粉ではなくでんぷん粉”で、でんぷん粉というのはじゃがいも由来のでんぷんです。片栗粉の場合はカタクリという植物由来のでんぷんです。
3.ネギを刻みます
【丸美屋・麻婆豆腐の素(中辛)】には、細かく砕かれた乾燥ネギが入っているのはわかっていたのですが、私はネギが好きなので生ネギが欲しかったため、追いネギします。
長ネギ一本を購入したのですが、今回は緑色の方を刻みました。
ちなみに長ネギは下から上へ向かうにつれて辛みが増していきます。
4.熱を加えながら麻婆豆腐の素と水を混ぜます
指示書には豆腐を入れてから混ぜるとありますが、この段階で火にかけて混ぜます。
なぜなら…
5.刻みネギを麻婆豆腐の素で煮ます
こうすることでネギにもしっかり麻婆の味が乗り、麻婆豆腐の素にもネギの香りが追加されるからです。
バチバチと弾ける油で中華料理感を堪能しましょう。
6.豆腐を投入!
7.豆腐に麻婆豆腐の素を染み込ませる
バチバチと弾ける麻婆豆腐の素を外側から内側へとヘラで誘導し、時折掬って豆腐にかけます。
ポイントは、豆腐が崩れないようにヘラで豆腐をグルグルと移動させる事です。私は行動の意味よりも『料理している感』を大切にしています。
8.火を止めてトロミ粉液を回しいれる
ちょっと急ぎ気味でも丁寧にソースや豆腐にまんべんなくかけていくことで、できるだけ均等になるようにします。
9.中火にして素早く混ぜます!
ダマになりそうなところをヘラで動かして和えるのですが、具体的には外側から内側へとソースを移動させます。
注意点としては、豆腐が崩れないように素早く豆腐と和えていくことです。
7番目と同じ事を素早く行うことで、ダマにならずに美味しい麻婆豆腐ができますよ!
でも、むしろダマになっている部分が美味しかったりもします。
10.更に追いネギをして完成!
見た目から美味しい麻婆豆腐を作ることができました!
実食レビュー。
忖度なしで書いていきます。
- 辛さ★★☆☆☆
★2以上★3未満ですが、辛さの中にほのかな甘味を感じる事があります。
確かに辛みはあるのだけど、うわ!辛い!って程でもなく、どちらかと言えばやや甘い印象です。 - コク★☆☆☆☆
毎度のことながら、本当の意味でのコクがなにかわからないので、伝えようがありませんが、様々な食材の風味を感じる事ができます。
【丸美屋・麻婆豆腐の素(中辛)】は、とろみが強くてしょっぱい麻婆豆腐ですね。そんな味わいの中で輝きを放つ”ニオイじゃない方のにんにくの風味”のせいで、箸が進んでしまいます。
『ああ、家で食べる麻婆豆腐ってこうだよな』
なんだかエモーショナルになってしまう程で、やはり、50年を超える伝統は強いです。
しょっぱい麻婆豆腐と言えば、前回のCookDo®極PREMIUM麻辣麻婆豆腐ですが、圧倒的にCookDo®極PREMIUM麻辣麻婆豆腐の方がしょっぱい*2です。
丸美屋・麻婆豆腐(中辛)は、なにかが足りないように思えるのですが、しかし、クセになる中毒性の高い味わいです。率直に言ってウマい。本当にごはんに合います。
ただし、私の好みとしてはもうちょっと辛くて、塩気の少ない麻婆豆腐が好みです。
しかし、コスパ重視で考えたら最良の選択肢で、コスパで言えば暫定1位です。
私としては、今回の麻婆豆腐はリピート購入したいと思いますが、まだまだレトルト麻婆豆腐探索を続けたいところです。
トロミが強くて辛すぎない麻婆豆腐がお好みの方にはオススメです。
原材料などの情報
[麻婆豆腐の素]
鶏肉(国産)、砂糖、醤油、食塩、米酢、豆板醤、ごま油、エキス(チキン、酵母)、大豆油、たん白加水分解物、発酵調味料/調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、カロチノイド)、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
[トロミ粉]
でん粉、生姜粉末、ねぎ、にんにく粉末
今回の豆腐
今回使用したのは、株式会社おとうふ工房いしかわの、究極のきぬです。
とてもなめらかな豆腐で、ほのかに甘味を感じるやさしい豆腐でしたよ!
あるいは、もしかしたら今回の麻婆豆腐を甘く感じたのは、この豆腐由来かもしれません。美味しいのでオススメです。
記事の締め
結論から言えば、もう一度食べたくなる程の中毒性のある美味しい麻婆豆腐でした。
確かに『麻婆豆腐はコレ1択』と言ってる友人の言葉にも納得です。
私としては、やや辛みや何かが足りなく感じるのも確かなので、探求を続けたいところですが、最終的にこれ一択というか、【丸美屋・麻婆豆腐の素(中辛)】をベースに改良レシピを考案し続けるような予感もあります。
問題点としては、作るのがめんどくさい事とややしょっぱい事が『これだ!』と決め手に欠ける要因かなぁと感じます。
私のさらなるレトルト麻婆豆腐への探求は続きます。
こんな感じで↓
●丸美屋黒ゴマ担々麻婆豆腐のレビュー - urakatahero”B”log
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*1:筆者はコクという曖昧な表現がどうしても苦手です
*2:参照:再戦‼前回微妙だった【CookDo®PREMIUM極麻辣麻婆豆腐】に再チャレンジ・気になる結果を発表します。 - urakatahero”B”log